須永 太一朗 日本経済新聞証券部 2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。 この著者の記事を見る
![国産ワイン、実は4分の3が輸入果汁を使っていた:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)
高橋 学 フリーライター 日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。著書は『結局「仕組み」を作った人が勝っている』『「場回し」の技術』(光文社)など。 この著者の記事を見る
和田 智(わだ・さとし) カー&プロダクトデザイナー、SWdesign代表取締役 1961年東京生まれ。武蔵野美術大学卒。84年日産自動車入社。シニアデザイナーとして、初代セフィーロ(88年)、初代プレセア (89年)、セフィーロワゴン(96年)などの量販車のデザインを担当。89~91年、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート留学。日産勤務時代最後の作品として電気自動車ハイパーミニをデザイン。98年、アウディAG/アウディ・デザインへ移籍。シニアデザイナー兼クリエーティブマネジャーとして、A6、Q7、A5、A1、A7などの主力車種を担当。アウディのシンボルとも言えるシングルフレームグリルをデザインし、その後「世界でもっとも美しいクーペ」と評されるA5を担当、アウディブランド世界躍進に大きな貢献を果たす。2009年アウディから独立し、自身のデザインスタジオ「SWdesign 」を設立。独立後は
自分の体が加齢臭を発していることに初めて気付いた日のことを覚えている人は、一体どのぐらいいるのだろう。 私は日付も場所も明確に覚えている。上海から朝イチの便で成田に着き、首都圏にある実家まで戻る電車の中だった。 よく晴れた3月の最終日の昼下がり。外は薄手のコートでも汗ばむぐらいの陽気だったのだが、電車の中は、まだ暖房がよく効いていて、暑すぎるほどだった。 その前日まで、カメラマンと共に朝9時から夜9時まで上海市内を歩き回るという取材が2週間続き、さすがにかなり疲れていた。幸い電車は空いていたので、ドサリと座席に腰を下ろし、あー疲れた、と膝の上に両肘をつき、がっくりと頭を落として前かがみになった。 しばらくそのままの姿勢でいると、妙なニオイが鼻腔に広がり始めた。あれ? このニオイ何? クサイ? どこからしてるの? え? オレ? オレなの?? どうやらそのニオイは、私の胸の辺りに源を発している
農業の記事と言うと、いつも未来を担う経営者ばかりにスポットが当たる。この連載でも、特色のある作物をつくる生産者や先端的な大規模農場、効率的な経営などを中心に取り上げてきた。だが、実際はそんな人たちはごく一握りの少数派だ。ほとんどの農家は後継者がなく、農業は自分の代かぎりで終わる。彼らはどんな思いを抱いているのだろう。 東名高速道路の菊川インターチェンジ近くのモスバーガーで待っていると、横山剣一と、続いて塚本佳子が入ってきた。塚本は近くで野菜をつくっている新規就農者で、現場の仕事を証すように見事に日焼けしている。64歳の横山は彼女に農地を貸している地主だ。 「亡くなった父によると、自分で16代目だそうです」。横山に「代々農家だったんですか」と聞くと、そう答えた。江戸時代以前から続く、長い歴史のある農家だ。だが、横山は高校を出たあと、就農せず、勤めに出た。その理由を考えるのが今回のテーマだが、
遙から 先般、塩村文夏都議に飛ばされた野次の問題。すでにもうこれがとてもいけないことだという論評が主流で、飛ばした鈴木章浩都議も謝罪し、生卵も投げつけられ、あとは党がどう着地させていくのかという流れに収れんされていく中、この出来事から私が発見できることを書いておきたい。ひとことでいうと、公で女性が野次られた時の処方箋だ。 女性を傷つけた。鈴木氏は悪い。日本はまだ男尊女卑だ。と、いくら叫んでもどれも目新しい主張ではない。どの時代にも女性を傷つける発言をする男性はおり、その都度物議をかもし、なんらかの建前上の責任を取ったり落選したりで一応の結末を迎える。そしてまた繰り返される。だから今回もまた、やがて収束しおそらく将来誰かが繰り返す。 今日のニュース番組ではもうメインテーマは集団的自衛権。“国”の問題の前では“女性”を傷つけた問題はそう日を置かずに雲散霧消する。 なぜ時代を超えて繰り返すのか、
この間、知り合いの外国人ビジネスマンと東京を訪れた時の話です。とても忙しい日だったので、彼にパスモを渡してチャージをしておくよう頼み、日比谷線八丁堀駅のA5出口で、午後6時に会いましょうと伝えました。 彼は東京の地下鉄を使ったことがなかったので、迷子にならないか心配していました。しかし午後6時、八丁堀に現れた彼は、目を丸くしながらこう言ったのです。 「これは世界一の地下鉄だ!面倒で複雑なシステムのはずなのに、日本はこれを簡単に使えて、当てになる、最高なシステムに作り変えている!」 。英語を取り扱えるスイカ・パスモの券売機があるだけでなく、全ての駅にローマ字表記、さらには番号表記もあります。地下鉄においては、東京オリンピックへ向けての準備が既に整っていると言っていいでしょう。 東京の電車や地下鉄で通勤している人は、これらの公共交通機関がどれだけ素晴らしいか、普段気付かないかもしれません。都内
4月、インターネット通販最大手のアマゾンジャパンが酒類の直接販売を始めた。販売ページには、「アサヒスーパードライ」、「キリン一番搾り」、「サントリープレミアムモルツ」など、大手ビールメーカー各社の看板商品のほかに、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインなど様々な酒が並ぶ。 銘柄が非常に多様でかつ、持ち運ぶには重い酒類は、ネット通販が比較的強みを発揮しやすい分野とされる。小売り店舗に比べて郊外の倉庫で豊富な品揃えができ、配送を希望する購入者も多いからだ。ネット通販で圧倒的な存在感を持つアマゾンの直販は、少なからず業界関係者に衝撃を与えた。 「アマゾンは免許をどうしたのか」 だがそのニュースが駆け巡ったのと同時に、酒類販売の業界関係者には1つの疑問も浮かんだ。それは、「アマゾンは免許をどうしたのか」というものだ。 日本国内で酒類を販売するためには、免許が必要なことは多くの方がご存じかと思う。 もう少
吉田泰則 ライフブランディング代表取締役 伊勢丹でメンズ館の立ち上げに参画し、伊勢丹メンズ館のバイヤーを務める。現在は独立し、男性専門ファッションコーディネートサービスを提供するライフブランディング代表。 この著者の記事を見る
4月にカーシェアリングサービスに入会した。周りの友人が使っているということを聞いてはいたものの、いまいち利便性の実感が湧かず入会に至っていなかったカーシェアリング。通常のレンタカーサービスでも、多くて月に1回程度しか使わない私にとっては、縁遠いものと思っていた。 入会しようと思ったのは、自宅近所ににわかに「タイムズカープラス」のノボリを見る機会が増えてきたからだ。タイムズカープラスは、タイムズ24が運営するカーシェアリングサービス。こんなところにもタイムズ24の駐車場があったのかと思うほど、自宅近辺に多くの駐車場があり、それら駐車場のほとんどでタイムズカープラスを提供しているようだった。 それまでレンタカーを借りる際は、レンタカー店舗までバスかタクシーで移動し、往復数百円~1500円程度かかっていた。タイムズカープラスの場合、自宅徒歩圏内に数カ所借りられる場所がある。「自宅から徒歩圏内」「
個人的な話だがこのひと月、とても煩わしく感じていることがある。コーヒーチェーン「スターバックス」の、ショートサイズのドリップコーヒーの値段が税込みで302円になったことだ。 3月末までの値段は300円だった。消費増税に伴う同チェーンの価格改定で、支払い額は2円増えたことになる。問題は支払い額が増えたことにあるのではなく、2円という端数にある。下手に千円札でも出そうものなら、698円もの小銭を受け取ることになる。 ご多分に漏れず、私は財布の中の小銭入れが膨らむことが好きではない。愛用の財布は二つ折りで、あまり大きくなるとズボンの後ろポケットに入れづらくなる。 冬ならば、コートのポケットに入れておけばいい。だが、気温も上がって上着を羽織らないことが増えている。所在がなくなった財布のせいで、片手がふさがったり、わざわざ鞄のチャックを開いたりしなければならないのが億劫でならない。 幸せ小銭計画を破
上田:明確に、ではありませんが、異常事態だ、ということにはかなり前から気づいています。従来の働き方が崩れ、リストラされる社員が多数出てきたり、残された社員の中からも鬱になる人が増えていますから。なんとかしなければ、と考えている経営者は少なくないはずです。 池上:上田先生のところにも相談が? 上田:この前、会社の人事担当者が集まる会合で講演をしたときに、日本社会は会社で金儲けの道しかない単線社会だ、宗教や個人の友人関係といった別の心のよりどころが存在しにくい、だから、会社社会がゆらぐと、個々の日本人も揺らいでしまうんだ。と話したんです。すると、ある会社の人事担当者が言いました。 「うちでも鬱になって会社に出てこられない社員がたくさんいます。そこで悩んでいることがあります。その社員をなんとかしようと、人事担当者が休んでいる社員を訪れてケアをしようとするんですが、まずいことに今度は人事担当者が鬱
遙から 上野千鶴子氏の講演が山梨市で先般、いったん中止され、そして再開されることになった。 中止のきっかけは記事によると10件のクレームだ。 そういえば昨今、約20件のクレームで販売中止になったフォアグラ弁当というのがあった。正確に表記するなら「ファミマプレミアム黒毛和牛入りハンバーグ弁当~フォアグラパテ添え」だ。“添え”に対してでもクレームはくる。 弁当と社会学者を並べて語るのも失礼な話だと思うが、数百件ではなく10件、20件のレベルでいとも容易に中止へと運ばれる“クレーム”について考察してみたい。 全員に好まれるフォアグラは、ない いくつかのクレームの事例を見ると、今は非常にクレームに弱い社会の一部が見える。社会というとおおざっぱな言い方だが、クレームを受けるのは主催者側だから上野氏の場合は市長であり、フォアグラの場合はコンビニ社長だ。 彼らはなぜこうもクレームに弱いのか。 そもそも声
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン いきなり、クイズ。1年間に日本で消費されるコーヒーは、杯数にして何杯だろうか。 答えは、約500億杯。 そのうちの約4分の1に相当する120億杯を提供する業界ナンバーワン企業が、「ネスカフェ(NESCAFE)」でおなじみのネスレ日本である。 ネスレ日本は、この杯数シェアをさらに高めようとしている。2018年までには、市場の約3分の1に当たる160億杯を提供して、圧倒的な首位を固める計画だ。最近、街中にはカフェがあふれ、2013年には大手のコンビニエンスストアもこぞって店頭でのコーヒー販売を強化。日本は、空前のカフェブームに沸いている。だが消費ベースでいえば、家庭での飲用が全体の6割。そこでは、ネスカフェは以前から、揺るぎない地位を確保している
山口:篠田さんは旧日本長期信用銀行→留学→マッキンゼー→ノバルティス→ネスレと、華々しいキャリアをお持ちです。それがなぜ東京糸井重里事務所に入社されたのですか。 篠田:マッキンゼー時代の同僚がたまたま仕事で糸井に会い、世間話で「CFO(最高財務責任者)みたいな人を探している」という話になった。そこで、ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)のファンだった私のことを思い出してくれたのが、きっかけです。 当時ネスレで働いていた私がステップアップするには、日本の外へ出るしかありませんでした。アジア全体を見るとか、本社のあるスイスへ行くとか。でもその時2人目の産休から職場に戻ったばかりで、物理的に無理でした。国内で同じような仕事を続けるしかないのかと思っていた時期に、この話があったんです。 山口:外からは、不思議にすら思える、大胆なキャリア変更ですよね。グローバル大企業から、小所帯の、名クリエイターの個人事務
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