「黒船」とまでいわれたアップルの音楽配信サイト、「iTunes Music Store」(iTMS)が2005年8月に開始されてから10カ月が経過した。iPodのヒットもあり日本でのサービス開始が注目されていたiTMSは予想通りの脚光を浴びたほか、同時に同業他社のサービスも活性化され、「音楽配信」という言葉の自体の知名度も高めたといえる。 松任谷由実や槇原敬之、宇多田ヒカルなど著名アーティストの楽曲が音楽配信で提供されることも珍しくなくなり、各種の調査結果でも「音楽配信は着実に成長している」と報告されることが増えてきたが、本当に定着したのだろうか。定着したとすれば今後の課題は何だろうか。 音楽配信は成長しているか まずは音楽配信の市場規模について確認してみよう。日本における商用音楽配信の歴史をさかのぼると、1997年にミュージック・シーオー・ジェーピー、1999年にソニー・ミュージックエン
![定着した? 音楽配信の今後の課題](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f1e8e5d17476421a1bec21beacfeb49e12ee0a95/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Flifestyle%2Farticles%2F0605%2F25%2Fl_hi_co01.jpg)