八百長問題を解明している日本相撲協会の特別調査委員会(座長=伊藤滋・早大特命教授)は21日、両国国技館で会合を開いた。 複数の委員によると、疑惑力士ら14人の中で携帯電話を提出していない者が数人いて調査に影響が出ていることのほか、プライバシー保護を理由に一部の携帯電話会社からは「解析に協力できない」との回答があったことなどが報告されたという。 調査委は18日時点で10人から提出を受け、うち3人の携帯は壊れた状態だったことを明らかにしている。ある委員は「疑惑を否定している人を処分することは難しく、提出を拒む人の中には黙ったままで説明しない人もいる」と調査の難しさを指摘。調査委では「正直者がバカを見ることはやめよう」と意思統一を図ったと説明した。