天皇、皇后両陛下は19日午後、昨年3月の県北部地震で震度6強を観測し、大きな被害のあった下水内郡栄村を訪問された。村役場で両陛下を出迎えた島田茂樹村長が、被災や復旧の状況を説明。訪問は日帰りで、両陛下は、100人余が暮らす同村横倉区の応急仮設住宅を訪れる。 両陛下はこの日、上越新幹線で新潟県を経由し、午後1時10分すぎ、車で栄村役場に到着。集まった村民ら約260人に手を振り、島田村長や阿部守一知事らとあいさつを交わして役場内に入った。 栄村は県北部地震で建物や道路、農地などが壊れ、一時は1700人余が避難所に身を寄せた。18日現在も、村内2カ所にある応急仮設住宅に計51世帯111人が暮らす。 宮内庁などによると、昨年12月にも栄村への訪問が検討されたが、天皇陛下が11月に気管支肺炎で入院し、延期となっていた。東日本大震災で被災した東北地方は既にお見舞いで訪問しているが、栄村は初めて。