教科書検定意見撤回を求める県民大会で「沖縄戦の実相を正しく後世に伝えよう」と訴える那覇市長時代の翁長雄志氏=2007年9月29日、宜野湾海浜公園 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設阻止を訴えてきた翁長雄志知事が8日、辺野古埋め立て承認の撤回を前に、任期途中で死去した。辺野古移設反対の世論を背景に保革を超えた「オール沖縄」の枠組みを構築した翁長氏は、命を削りながら最後まで沖縄の民意の象徴として公約を貫いた。現職の死去に伴う県知事選が55日以内に実施されることとなり、翁長氏の2期目出馬を前提としてきた県政与党は大きな喪失感を抱えながら、新基地建設反対の県政を継承する候補者の擁立を早急に迫られる。 翁長氏の新基地建設阻止の取り組みを支えてきた「辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議」は、沖縄防衛局による土砂投入が17日に迫るのを前に、辺野古新基地建設断念を求める県民大会を1