10月11日は性的少数者であることを表明(カミングアウト)する人に共感し、応援する「国際カミングアウトデー」だ。自身もゲイであることを表明して活動している福井市在住のユーチューバー、かずえちゃん(38)がこの日に合わせて動画「LGBTQ100人カミングアウト2021」を公開する。100人以上が性的少数者であることをカミングアウトしており、かずえちゃんは「いろんな人がいることを知ってもらい、そうした人たちを傷つけていないかを考えるきっかけにしてほしい」と話している。 かずえちゃんは2016年にゲイであることを公表し、ユーチューブを始めた。性的少数者について知ってもらおうと動画を制作している。100人の動画は17年に制作を始め、今年で5年目。毎年7月ごろにツイッターで全国からの参加者を募集し、撮影や編集を行い、カミングアウトデーに合わせて自身のユーチューブチャンネルに投稿し、公開している。
米国務省は27日、自らを男性・女性のどちらでもないと自認している人に対応するパスポート(旅券)を初めて発行したと発表した。これまで性別欄は男性「M」と女性「F」の区別しかなかったが、新たに「X」を選択できることになる。 国務省は、必要な準備を整え、2022年前半には一般的なパスポートの申請書に「X」の選択欄を加えると説明している。性的少数者(LGBTQなど)の権利拡大を推進するバイデン政権の方針をアピールする狙いがある。 国務省は新たな表記のパスポートの交付先は明かさなかったが、AP通信などによると、性別欄に「X」と書かれたパスポートを受け取ったのは、西部コロラド州に住むダナ・ジムさん(63)。15年に国に対し、パスポートに男女以外の記載も認めるよう求めて訴訟を起こしていた。
2020年度に実施された東京都立高校入試の入学願書記入例。性別欄がある=都教育委員会のウェブサイトより 心と体の性が一致しないトランスジェンダーなど性的少数者への配慮が高校入試でも進んでいる。2020年度に実施された都道府県立高校の入試で、41道府県の教育委員会が入学願書に性別確認欄を設けなかったことが毎日新聞の取材で明らかになった。残る6都県教委のうち千葉、東京を除く4県教委も21年度から廃止する方針。【千脇康平/東京社会部】 7県は20年度から廃止 6月中旬から下旬に都道府県教委にアンケートし、全てから回答があった。 20年度入試の願書で性別確認をしなかった41道府県のうち、この年度から廃止したのは岩手、宮城、富山、石川、兵庫、鹿児島、沖縄の7県。大阪府と福岡県は18年度、残る32道府県は19年度から廃止している。 廃止の理由について自由記述式で尋ねると、大半の教委が、性的少数者や性の
性別変更の家事審判申し立て後に記者会見する鈴木げんさん(中央)=浜松市中区中央の市民協働センターで2021年10月4日、福沢光一撮影 戸籍上は女性だが、男性として生きるトランスジェンダーの鈴木げんさん(46)=浜松市天竜区=が性別適合手術を受けなくても戸籍上の性別を女性から男性に変更できるように求める家事審判を静岡家裁浜松支部に申し立てた。4日付。鈴木さんは、心と体の性が一致しない「性同一性障害」(GID)と診断されている。 GID特例法は、戸籍の性別変更にあたり…
虹色のプラカードを掲げながら行進する「東京ラブパレード」の参加者ら=東京都新宿区で2018年10月8日午後3時54分、渡部直樹撮影 性的少数者(LGBTなど)や障害者、支援者らによるパレードが8日、東京都新宿区で行われた。政治家によるLGBTへの差別発言をきっかけに企画され、「LOVE&EQUALITY すべての命に平等を」というテーマを掲げて街中を練り歩いた。 呼び掛けたのは、毎年ゴールデンウイークに性的少数者らによるパレードとイベントを開催しているNPO法人東京レインボープライド。杉田水脈(みお)衆院議員が月刊誌への寄稿でLGBTについて、「子どもを作らない、つまり『生産性がない』」と書いた…
自民党本部前で同党議員によるLGBTなど性的少数者への差別発言に抗議する人たち=東京都千代田区で2021年5月30日午後6時59分、渡部直樹撮影 こんなにもひどい展開になるとは思わなかった。LGBTなど性的少数者に関する国民の理解を増進するという「LGBT理解増進法案」は、超党派の議員連盟で合意したものの、党内の反対意見に配慮した自民党が通常国会(16日閉会)への法案提出を見送り、頓挫した。党の会合では一部の議員から差別発言まで飛び出し、「ただ差別発言をまき散らされ、傷つけられただけ」とLGBT当事者の怒りや失望は大きい。なぜ、ごく当たり前のことを掲げる法案は暗礁に乗り上げたのか。【藤沢美由紀/デジタル報道センター】 「命が奪われている」届かない訴え 「LGBT差別をなくす法律を」「差別発言を撤回しろ」。5月30日、日が暮れた東京・永田町。雨の中、自民党本部前に集まった人たちはこう書かれた
フェンシング女子の元日本代表で、心と体の性が一致しないトランスジェンダーとして性的少数者(LGBTQなど)の理解を訴えてきた杉山文野さん(39)が25日、日本オリンピック委員会(JOC)の新理事に選ばれた。杉山さんの性自認は男性だが、JOCは「女性理事」として発表した。杉山さんは「僕自身はこだわりはない。多様な視点で議論していきたい」と話しているが、専門家らは「本人の性自認が尊重されるあり方が望ましい」と指摘する。 杉山さんは女性の体で生まれたが、心は男性のトランスジェンダーで、性の多様性を訴えるイベント「東京レインボープライド」の共同代表理事を務める。女性のパートナーが精子提供を受けて出産し、杉山さんは「父親」として一緒に暮らし子どもを育てている。
性的少数者(LGBTQなど)の権利について啓発を促す「プライド月間」に合わせて演説するバイデン米大統領=ホワイトハウスで2021年6月25日、AP バイデン米大統領は25日、ホワイトハウスで、性的少数者(LGBTQなど)の権利について啓発を促す「プライド月間」に合わせて演説し、性的少数者への差別を禁止する「平等法」の早期成立を上院に求めた。バイデン氏は「ホワイトハウスに『プライド』が戻ってきた」と強調。3年半以上にわたり空席となっていた性的少数者の人権擁護担当特使も新たに任命し、国内外で差別解消に取り組む考えを示した。 バイデン氏は25日、南部フロリダ州で2016年に性的少数者ら49人が死亡する銃乱射事件が起きたナイトクラブ「パルス」を国の記念施設とする法案に署名。性的少数者だと公言する初の米閣僚であるブティジェッジ運輸長官らを前に「史上最も性的少数者を平等に扱う政権を率いることを誇りに思
異性の事実婚カップルに支給される扶養手当などを同性カップルに認めない北海道の制度は「法の下の平等」を定めた憲法に反するなどとして、元道職員の佐々木カヲルさん(51)=札幌市=が、道と地方職員共済組合(本部・東京都)を相手取り、約483万円の損害賠償を求めて9日、札幌地裁に提訴する。原告代理人によると、事実婚の同性パートナーが被扶養者と認められるかを争う訴訟は全国で初めて。 原告代理人などによると、佐々木さんは戸籍上は女性で自身の性を女性でも男性でもないと感じている。道職員だった2018年7月からパートナーの女性と同居を始め、住民票上は同一世帯にある。扶養手当などの支給を求めたが、道や共済組合はパートナーの女性を被扶養者と認めず、扶養手当などの対象外と判断した。佐々木さんは19年6月、手当が認められずに精神的苦痛を受けたとして退職した。
男性から女性に性別変更したトランスジェンダーが、凍結保存していた精子を使って女性パートナーとの間に子どもをもうけたところ、自治体から法律上の親として認められない事態となっている。生物学上は父親だが、戸籍上は女性のため、要件を満たさないと判断されたとみられる。このカップルが4日、親になれる地位確認を国に求める訴訟を東京地裁に起こした。 訴えたのは、男性から女性に性別変更した東京都内の40代の会社員と、30代の主婦のカップル。訴状によると、凍結保存した会社員の精子により、主婦が2歳の長女と乳児の次女を出産した。戸籍上は女性同士のため婚姻できず、2020年3月、会社員を娘2人の父とする認知届を出したが、いずれも提出先の自治体が受理しなかった。
男性から女性に性別変更したトランスジェンダーが、凍結保存していた精子を使って女性パートナーとの間に子どもをもうけたところ、自治体から法律上の親として認められない事態となっている。生物学上は父親だが、戸籍上は女性のため、要件を満たさないと判断されたとみられる。このカップルが4日、親になれる地位確認を国に求める訴訟を東京地裁に起こした。 訴えたのは、男性から女性に性別変更した東京都内の40代の会社員と、30代の主婦のカップル。
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