業務システムの複雑膨大な設計情報を効率的に管理するために、Excelのような汎用ツールではなく、専用のCADツール(システム開発用の設計情報管理ツール)を使おう。そのように主張しているのだが、反応はさまざまだ。もちろんほとんどの技術者が賛同するのだが、所属組織にそれを導入できるかどうかになるとビミョーだったりする。 専用ツールを用いることの効果のひとつが、設計の巧拙がはっきりする点だ。スキルレベルの高い組織であればそれでいいだろうが、そうでない組織は現状維持を望むかもしれない。Excel方眼紙(細かい方眼紙状に設定されたExcelシート)で設計書を書くやり方は蛇蝎のように嫌われているが、それが設計の拙さを見えにくくするための隠れ蓑として役立っていることがある。彼らはExcel方眼紙がもたらす壮大な無駄を棚に上げ、「新たなツールを導入すれば、余計な学習コストがかかる。だいいち、ツールベンダー
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