低所得国、援助削減で苦境 世銀の役割、一段と重く―復興と開発支援担う 時事通信 外経部2025年08月18日07時00分配信 【図解】主要5カ国の政府開発援助(ODA)の推移 【ワシントン時事】終戦前の1944年、戦後の国際金融秩序を定めたブレトンウッズ会議で、世界銀行の設立が決まった。以降、世銀は戦禍からの復興や途上国の開発促進を担ってきた。トランプ大統領率いる米国をはじめ、先進国が対外援助を大きく削減するのに伴い、低所得国の苦境がさらに深まる今、最大の開発金融機関として、貧困撲滅に向けた世銀の役割は重みを増している。 世界の最貧国、危機に 開発、後退の恐れ―米専門家 ◇雇用創出こそ最善策 「雇用は貧困をなくす最善策だ」。バンガ世銀総裁は4月の記者会見で、世銀が途上国での雇用創出を支援する必要性を訴えた。向こう10年、途上国では12億人の若者が労働市場に参入するが、創出される雇用は4億人
