農家の高齢化や担い手不足を背景に、自動化技術を取り入れた農機が続々と登場している。農機大手のクボタが2017年に自動運転トラクターを市場に投入して以降、各社が続々と手掛け、技術導入はコンバインや田植え機へと広がりつつある。人工知能(AI)などをうまく活用できれば、農作業現場の完全無人化も夢ではなくなる。 農林水産省によると、農業就業人口の平均年齢は18年時点で66.8歳。熟練の技が必要とされる農機操作の自動化は、高齢の担い手の負担を軽減し、経験が少ない若手や兼業農家が質の高い農作物を作れるようになる可能性を秘める。