多かれ少なかれ、国は国民を守り、よりよい生活を送らせる義務がある。その政策内容は国によって違うものの、多くの先進国において教育や医療といった福祉分野に力を入れていることが確かだ。しかしそれらはあくまでもハード面への支援であり、その先にある“幸せ”は、当然ながら個々に委ねられている。 2019年5月末、ニュージーランド政府は、幸せをコンセプトに入れた予算「ウェルビーイング・バジェット(幸福予算)」を発表。国や国民の幸せを体系的に考え、予算に落とし込んだ国としては世界初である。 ウェルビーイングという言葉は多様な意味合いを持つが、端的に言えば「幸せ」。「フィジカル・メンタル・社会的に良い状態にあること」とされている。国民の幸せを促進するウェルビーイング・バジェットとは、どういうものなのか? 幸せって何?経済成長と幸福は必ずしも比例しない その前に、幸せとは何か?経済発展真っ只中の発展途上国では
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