いよいよ日本でも、「5G」(第5世代移動通信システム)のプレサービス提供開始が目前に迫る。将来的に、理論値で10Gbpsレベルの通信速度を実現する日も遠くはない。こうした背景を元に、もはや「Wi-Fi」は不要になるのではという期待も高まるが、果たしてそれは本当なのだろうか。 iPhone 11も対応した「Wi-Fi 6」とは5G時代に合わせて登場したWi-Fiの次世代規格は「Wi-Fi 6」と呼ばれる。そもそも、これは従来の呼称を踏襲するならば「IEEE 802.11ax」に相当する規格だ。最大通信速度は理論値で9.6Gbps、実効速度でも1Gpbsを超える。 ちなみに、名称が変わったのは、Wi-Fiブランドの認証制度を管理する業界団体「Wi-Fi Alliance」がブランディングを分かりやすくするために2018年10月に命名・表記の仕方を改めたことによる。従来のIEEE 802.11a