触覚は私たちの五感のひとつであり、モノを知覚するのに重要な役割を果たす。今回、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究チームが、シリコンと電極でできた、リアルな触感をもつ柔らかい人工皮膚を開発した。 ・アクチュエータとソフトセンサーを使用この人工皮膚は、空気圧アクチュエータとソフトセンサーのシステムを使用し、着用者の指の形状に正確に適合して、圧力と振動の形で触覚フィードバックを提供してくれる。 空気圧アクチュエータは、さまざまな圧力と周波数に合わせて調整でき、アクチュエータが形成する膜層が膨張収縮すると、皮膚が振動する。 そして、膜層の上にある柔らかい電極を含むセンサー層は、以下の働きをする。電極が皮膚の変形を連続的に測定して、データをマイクロコントローラーに送信すると、マイクロコントローラーが着用者の動きや外的要因の変化に応じて着用者に送信する感覚を微調整するのだ。 ・リハビリや仮想現実と拡