デジタル技術を建設現場に導入しようというスタートアップ企業がある。東京大学の支援を受けて卒業生が設立したARAV(株)だ。 この会社が最近、山奥の現場などに資材を運び込む不整地運搬車を、12km離れた場所から問題なく遠隔操作できることを証明した。 インターネット経由、スマホで操作実験は、建設機械メーカー(株)諸岡の試験開発・デモセンター「Ami R&D Center」で行われた。ここには、登り、下り、傾斜40度の急勾配や軟弱地盤など、様々な工事現場を再現したテストコースがある。 実験車となったのは、同社が製造する最大級の不整地運搬車(キャリアダンプ)「MST-2200VD」。もとも電子制御で動くこの運搬車に、ARAV(株)が開発した遠隔操作システムが組み込まれ、約12km離れた(株)諸岡の本社から運転操作が行われた。 この遠隔操作システムは、スマホのデータ通信とインターネットを利用したもの