ブログ・Twitter・Facebookなどのツールは、それぞれが文章を書き、写真を選んで更新する。学生でもOLでも日常的なこの行為が、編集だ。 数年前までは書籍や雑誌編集に関わる人だけが名乗れた「編集者」という肩書きはとても一般的なものになり、むしろ編集に関わらない人のほうが少ない世の中だ。そしてこれらのツールを通じてアピールすれば、あらゆるチャンスを掴める時代にもなった。 では、編集とはなにか? どうしたら上手になるのか? その疑問に答えてくれるのが『はじめての編集』(アルテスパブリッシング)だ。過去に「コンポジット」「インビテーション」「エココロ」など数々の雑誌で編集長を勤めてきた著者の菅付雅信さんに、執筆の経緯やこれからの編集のあり方を訊いた。 編集者は3つのことに詳しければいい ーー菅付さんはアートもファッションもカルチャーも、幅広く手がけられています。ご自身の意識として得意分野