パリで13日夜に起きた同時多発テロ事件で、パリ検察当局は14日夜(日本時間15日未明)の会見で、犯人たちが3グループに分かれ、同じ爆発物や自動小銃を使っていたと明らかにした。イスラム過激派が欧州で起こした従来のテロは単独犯や少数の犯行が多かったが、仏バルス首相は「組織された軍事集団だ」とした。ベルギーの検察当局は15日、実行犯のうち2人が、ベルギーに住むフランス人だったことを明らかにした。 この事件では過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。パリ検察当局によると、死者は129人、負傷者は352人で、うち99人がなお危険な状態にあるという。 実行犯は8人とされていたが、フランスの検察が確認したのは7人。全員が高性能爆薬のTATP(過酸化アセトン)と起爆装置、電池を積んだベストを着ていた。AFP通信は「軍用品の専門知識が必要。誰にでも扱えるものではない」とする仏情報当局筋の見方を伝