トランプ米次期大統領は4日、自身のツイッターで「(中国は)南シナ海で巨大な軍事施設を建設しても良いかと我々に尋ねたか? 私はそうは思わない」と書き込んだ。トランプ氏が大統領選後、南シナ海について言及するのは初めて。中国による南シナ海の軍事拠点化に対し、反対を表明する意図があるようだ。 このツイートの直前に「中国は通貨の切り下げや、我が国の製品に重い関税をかけることを良いかと我々に尋ねたか?」ともつぶやいた。同氏は選挙戦中、中国が輸出を有利にするため、米ドルに対して人民元安に操作しているとして「最も強大な為替操作国」などと批判していた。 トランプ氏は2日に台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統と電話で会談し、中国が反発した。トランプ氏のツイートは、中国をさらに牽制(けんせい)するもので、トランプ政権と中国の対立が鮮明化する恐れもある。(ワシントン=峯村健司)