ほぼリアルタイムでの処理をいち早く実現し、かつては「世界一の決済サービス」と言われていた日本の銀行振り込みシステムが今や後れを取っている。 日本の銀行間の振り込みは、ほぼ全ての金融機関が接続する「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」の下で、平日の日中時間帯にはリアルタイムで処理されているが、夕方以降や週末、祝日には決済サービスは提供されていない。これに対し、英国など一部の国は「24時間365日」リアルタイムでの送金が可能な振り込みシステムを既に導入。米国やオーストラリア、シンガポールなど他の国も英国に追随する動きを見せている。 携帯端末などのハイテク技術が日々急速に発展する中、即時の入金や送金を可能とする利便性の高い決済サービスはこれまで以上に求められている。とりわけ、調達から在庫管理に至るまで一層の効率化と高速化が求められている国内外の企業にとっては、取引上必要とされる代金決