「新しい時代の教養」を謳い、ニュースサイト「YOMIURI ONLINE」と論壇誌『中央公論』が開催する「大手町アカデミア」。大手町の読売新聞ビルを会場に、第一級の知識人や文化人、論者たちを講師に招いて行なわれる教養講座だ。その第二期講座において、劇場アニメ『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』などのヒット作で知られる映画監督・押井守氏が登壇した。著書『ひとまず、信じない』(中公新書ラクレ)の出版を記念して、定員100名の席は昨年末の告知から年始には埋まってしまったという。 本講演は「アニメ・映画界の鬼才が伝授する、現代日本の『幸福』な生き方」と題され、押井監督が自身の体験などを基に「いかに幸福に生きるか」を語るもの。監督の要望により対談相手として読売新聞の原田康久氏も登壇した。 ●『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は妄想の産物 押井監督といえば『GHOST