デシャン監督の率いるレ・ブルーは、デビュー戦こそ酷評されたものの、試合ごとに進歩を見せている【Getty Images】 10月12日に日本代表を迎え撃つディディエ・デシャンのフランス代表は、かつてその名を世界に知らしめた10年余り前の強いレ・ブルー(フランス代表の愛称)ではない。実際、ここ15年で最も潜在能力の低いチームと言われたことさえあるのだが、結成されてまだ3試合ということもあり、フランス人の目から見ても、その真の力はいまだ未知数だ。しかし、不安を煽るスタートぶりに国民が頭を抱えた直後、思わぬ希望の光が差し始めた。ワールドカップ(W杯)予選2試合を勝利で終えた彼らは、未完成ながら、毎試合、一歩一歩、進歩しつつあるように見える。 ■ブランの続編ではなかった、デシャンの代表 この夏、フランス代表監督がローラン・ブランからディディエ・デシャンに代わったとき、続投しないというブランの決断を