歴代のイングランド代表監督とも親交の厚い英国記者界の重鎮アレックス・モンゴメリーが記した『プレミアリーグの戦術と戦略』は、日本限定の書き下ろしだ。なぜ、あえて日本人に向けて本書を執筆しようと思ったのだろうか。 「私は1980年代に、日本人の語学留学生の面倒をホームステイで見ていた経験もあって、日本はずっと親近感がある国だった。同時期にトヨタカップで何度か来日したこともあるし、ガリー・リネカーが名古屋グランパスに入団した際もJリーグを取材したよ。あと、この本でも書いたが、アーセン・べンゲル(現アーセナル監督)が'80年代後半から'90年代前半にかけてモナコの監督をやっていた頃から、彼のことは知っていた。ただ、まさかべンゲルが日本に行くとは思わなかったが。今回、出版社サイドから『プレミアリーグを日本のファンに正しく伝える本を作りたい』とのリクエストを受けて、即決でオーケーを出したのも、それが日