交流分析(TA=Transactional Analysis)は、「精神分析の口語版」とも言われるように、1950年代半ばに、アメリカの精神科医であったエリック・バーン博士によって、精神分析を土台とし、人間性心理学を取り入れて開発された、人の心と行動を快適にする心理学です。交流分析は、一つのパーソナリティ理論として円満なパーソナリティ獲得、個人が成長し変化するための体系的な心理療法であり、コミュニケーション理論や生涯発達理論でもあり、潜在能力の顕在化・自己実現にもつながります。そして、交流分析は次の7つのジャンルから構成されています。 1. ストローク(ふれ合い) ストロークは、なでる、さするなどの意味がありますが、TAでは相手の存在を認める言動の全てをストロークと呼んでいます。「おはようございます」「こんにちは」という挨拶や、優しく微笑みかける肯定的なストロークもあれば、叱る、怒るなど否