「中堅・中小企業が先に優れた商品を出したとしても、後から参入してきた大企業に追いつかれ、市場が安定する頃にはポジションが逆転しているなどということが多い。だからここそ、ニッチ市場を攻め、そこで圧倒的優位を確保して事業の柱を作るというのが創業の基本戦略となっているのである」p136 グロービス『ケースで学ぶ起業戦略』(日経BP社, 1994) 経営大学院も設立したグロービス社は1992年にスタートしている。そのわずか二年後に出版されたのが本著。ベンチャーの成長と共に生じる課題について、孫正義社長や増田宗昭社長ら7人へのインタビューと、各社のケーススタディが納められた贅沢な本だ。 その中から、成長期における企業戦略についてまとめた。 創業期から成長初期にかけては、経営管理面での打ち手は少なく、戦略面が重要。創業期では事業計画が鍵を握るし、成長初期では売上確保による早期のキャッシュインが求められ
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