住田町は10日までに、町単独で建設した木造一戸建ての仮設住宅を、入居者の希望に応じて払い下げることを決めた。県復興局によると払い下げは県内で初めて。価格は住宅設備を含めて3万円に設定したが、解体や移設は自己負担となる。 木造平屋建て約30平方メートル、2DKの仮設住宅のほか、エアコン、物置などの付帯設備が対象。土地は含まれず、移動が必要となる。隣家と電線がつながっている場合など、周囲に影響が出る住宅は払い下げに応じない。 払い下げの主な対象は、現在の入居者。空き家の元入居者なども希望があれば検討する。外部への払い下げは現段階では検討していない。住宅の解体、運搬、移設などの費用は購入者が負担する。 払い下げ時期は仮設団地の状況や設備の環境に合わせ検討する。 【写真=入居者が希望すれば払い下げられることになった住田町世田米の仮設住宅】