今回の提訴について、大阪府の松井知事は「訴状が届いていないため、コメントは差し控えたい」としたうえで、「教職員が多忙なことは承知しており、働き方改革を一層進めていく必要がある。教職員の勤務時間の管理、負担軽減を徹底するよう、教育庁に指示した」としています。 訴えを起こした西本さんは、子どもの成長を間近で感じられる仕事をしたいと考え、勤めていた民間企業を辞め、平成23年に教員として採用されました。 しかし、教員の忙しさは思ってもみないものでした。平日は日中、教科担任と学級担任として、授業や生徒指導を受け持ち、放課後は部活動の指導、さらに翌日の授業の準備などで連日、深夜まで仕事に追われました。 休日も部活動の試合などが続き、自分の時間が持てなかったといいます。教員の場合、こうした部活動など時間外の業務の多くは自発的な行為とみなされるため、長時間労働に歯止めはなく、残業代もほとんどでません。 さ