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ブックマーク / davidtakeuchi.typepad.com (7)

  • インターネットサービス分野で技術の「再発見」が進む

    仕事が立て込み、Blogを書く時間がほとんど取れなくなって来た。しかし、不思議なもので、以前はBlogを書かない日が続くとアクセス数が激減していたのだが、最近は暫くエントリをしなくても主にサーチエンジン経由のトラフィックが安定的に存在し、なかなかアクセス数が落ちない。有難いことである。 さて、最近頭に浮かんでいることを手短に。 インターネットサービス分野の動向を見るにつけ、新たな技術の発明というよりは、既知の理論を分野に応用する動きが気になる。言ってみれば、古代文明の再発見が相次いだルネッサンス期を彷彿とさせる動き。 無論、技術や理論の再発見が世の中のブレークスルーをもたらす例は、枚挙に暇が無い。例えば、元京都大学教授の伊藤氏が提唱した確率微分方程式(伊藤のレンマ)は提唱から数十年の時を経て米ロバート・マートンに再発見され、かの有名なオプション計算式であるブラック・ショールズ式が生み出さ

    ayustet
    ayustet 2006/03/02
    ルネッサンスは我々個人レベルでも頻繁に起きている
  • Blogを書くということ

    8日のエントリには、9日で2200強、10日には2300以上のPage Viewを頂いた。合計で4500以上。今日はさすがに減衰して来たが、それでも現在も4桁のオーダーで増加中である。わざわざ読んで下さった方々には、改めて感謝したい。 自分の特定のエントリが4500人以上の目に触れていることを思い、感慨にふける。Blogを始めた昨年4月末初日のアクセス数は2件だった。 渋谷のNHKホールの収容人数は3677人、赤坂のサントリーホールは2006人。ある意味、満員御礼のNHKホールを埋めた方々を相手に、情報発信をしている勘定になる。サントリーホール換算では、昼と夜の2公演分以上である。 最近、Blogの効用を改めて実感している。まずは自分自身が読者としてのBlog。様々な方のBlogを日々拝見することで、シリコンバレーにいながらにして日の事情や雰囲気(ここが大切)を知ることが出来る。日情報

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    ayustet 2006/02/19
    大分業時代の到来とアイデンティティの重要性
  • Dave's Blog: 各種Blogのsubscriptionは仮説検証手段と位置付けたい

    今日から2006年の仕事始め。Menlo Parkは朝から晴天。 昨日迄、MexicoのLos Cabosに年末年始をはさんで6日間ほど旅行していた。 Los Cabosは、California Peninsulaの先端部分にあり、San Franciscoから南に太平洋岸を飛行機で3時間の距離。常夏の太陽とビーチが広がるリゾート地である。( Los Cabos Turism BoardのOfficial Website ) San Jose del Cabo(シリコンバレーのSan Joseとは関係ない) とCalifornia peninsulaの最南端に位置するCabo San Lucasの中間点にあるホテル、Casa Del Marにチェックイン。 6日間、新聞も読まず、テレビも一切つけず、PCにも一切さわらずメール&インターネットもやらず。家内とひたすらビーチで日焼けし、読書をし

    Dave's Blog: 各種Blogのsubscriptionは仮説検証手段と位置付けたい
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    ayustet 2006/01/05
    情報過多時代の差別化要因は、情報の取捨選択能力。日々接するFlow情報はこの「仮説」の補強や修正、再考や棄却の材料として認識する
  • 偉大な起業家は決定論者か

    21日にNew YorkとBostonへの出張から戻って来た後、22日の晩から大風邪を引いてしまった。連日38度を超える熱と咳に悩まされたが、クリスマスの3連休をひたすら静養してなんとか治ったようである。風邪を引いている間、Blogの更新意欲は萎え、頂いたコメントへの返事を除いて更新が止まった。Blogを「書く」という行為は、思いのほかエネルギーを要するようである。 ちなみに風邪で寝ている間、寝ているだけではつまらないので、未読で積んであったの中から塩野七生の「ローマ人の物語」をひっぱり出し、第一巻のローマ成立期から紀元前146年のカルタゴ滅亡のあたりまでを断続的に寝ながら連休中ずっと読んでいた。現在は、共和制末期に差し掛かっている。 ローマの地中海での覇権が成立するまでのこの時期は、ローマはある意味ベンチャーで言えば「StartupからExpansion Stage」であり、急成長に伴

    ayustet
    ayustet 2006/01/05
    既に創造されることが決まっている未来を、急いで構築する作業に従事している
  • GoogleがVCの競合になる日(その1)

    Paul GrahamのHPに面白いエントリが(THE VENTURE CAPITAL SQUEEZE)。ベンチャーキャピタルが4方向からSqueezeされている、というVCとしてはあまり有難くない話。 4方向の力とは、「カネ余り」、「Startupが以前ほどカネを必要としていないという事実」、「SOX法等の影響でIPOが以前より困難になったという状況」、そして「大手のM&AとVCのFinanceが競合状態になって来た」という話。 要は、「投資しなければならない資金がだぶついている状況」で、「Startupが以前ほど資金を必要としなくなっている」上に、「IPO市場が狭まりVCとしてのExit機会が減少している」状況。そしてさらに、「若い会社に大手ポータルが買収意欲を示していて、VCから見ると競合先になっている」という状態である。 1~3番目の論点は時々Blog上でも触れているが、4番目の

  • 目的合理的な思考がイノベーションを生む

    シリコンバレーは今日は曇りのち雨で、肌寒い。完全に雨季が始まったようだ。これから3月迄、当地は雨模様の天気が続く。 さて、サイボウズ・ラボの秋元様よりトラックバックを頂いた。新たなソフトウェアの考案・設計にあたって現実社会のメタファから脱却する必要性は、まさにご指摘の通りだと思う。当方も10月27日のエントリでちょっと触れたが、アプリケーションの設計にあたって現実社会のメタファの呪縛から思考を如何に解き放つかが、イノベーションの要だと思う。目的合理的に思考することがポイントだろう。 ソフトウェアによって、誰の生産性をどうやって向上させたいのか。新たな技術は何を可能にするのか。情報をやりとりして何らかの業務のゴールを達成する、という質は技術がどうなろうと存在し続ける。現状から思考を始めるのではなく、業務のゴールを世の中としてより効率的且つ合理的に達成する手段はどうあるべきか、という順番で思

  • リアルの技術をバーチャルへ(Web2.0と認知科学)

    出張も終盤へ差し掛かる。日のメシはうまい。時差ぼけも取れ、スーツを着て電車に乗るのにも慣れてきた。が、一方で米西海岸の雰囲気もそろそろ恋しくなって来た。自分の体が2つあればいいのにと思う。 さて、ネットに文字以外の画像・動画・音声が大量にアップされて幅広く利用されるようになって来ると、これら情報をリアルの世界でsensingしていた技術がネット上で大きな活躍をするようになるのでは、と最近思う。 セキュリティ用途や自動車・ロボット分野などで研究されているであろう顔認識や各種画像認識の技術は、写真共有サイトでの写真へのタグ付けや整理に使えそうである。動画の認識技術は動画のClassificationに、音声認識技術は音声ファイルのサーチや分類に、といった具合。 例えばRed Herring10月24日号p.18にあるOjosという会社。画像認識技術を使って、Web上にアップした写真へのタ

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