スウェーデン政府は30日、パレスチナを正式に国家として承認した。停滞するイスラエルとの和平協議の再開を促し、2国家共存の実現を後押しする狙いがある。 パレスチナの国家承認をめぐっては、ポーランドやハンガリーなど東欧諸国が欧州連合(EU)加盟前に承認。世界で130カ国以上が承認しているが、日本や米国、EU主要国の多くは承認していない。 同日会見したバルストロム外相は、「パレスチナとイスラエルの若者に希望と信念をつくることに貢献したい」と目的を語った。今後5年間で、現在の5割増しの15億スウェーデンクローナ(約222億円)を財政支援する方針も示した。