北海道立高校の授業中、教員が安倍政権を批判する内容の板書をしたとして、道教育委員会が8月、この高校に対して授業内容の改善を求める指導をしていたことが29日、分かった。道教委は「政治的中立性を疑わせる点がいくつかあった」としている。 道教委によると、教員は6月上旬、公民科の授業で、生徒が消費税増税の再延期について試験で自分の考えを答えたところ「アベはウソをついた」と黒板に書き、授業後も放置した。 この教員は以前も、自分が参加した集団的自衛権に対する抗議デモのビデオを授業の教材として使ったという。 道教委は板書内容などが「政治的に偏っているという印象を与える」と判断。同校の校長に対して、授業内容を改善し、保護者に説明するよう指導した。高校は8月、保護者に経緯を説明する文書を配布した。