最初のチャンスに、迷うことなく打ち抜いた。 本田圭佑の放ったシュートが、ラツィオGKベリシャの股の間を抜けて、その背後で勢いよく弾けた。 本田はそれを見届けると、左腕を何度も突き上げ、カッと目を見開いたままチームメイトへ力強く吠えた。 今季の開幕ゴールを挙げたミランの10番に、サンシーロが沸騰する。地鳴りのような歓声とどよめきは、その後数分間にわたって止まなかった。 難敵ラツィオとの開幕戦。指揮官として初めてサンシーロに立つ新監督インザーギは、やはり初めてセリエA開幕戦に挑む本田を3トップの右で先発起用した。中央にはFWメネズ、左にはFWエルシャーラウィが入った。 本田「ギリギリの勝負を制することができて嬉しい」 そして本田は期待に応え、キックオフ後わずか7分で訪れたファーストチャンスに、先制点を奪う大仕事をやってのけたのだ。 DFボネーラからのロングパスを受けたエルシャーラウィが、スピー