5月13日、仏紙「リベラシオン」の一面を飾ったのは、東京の新国立競技場だった。その中央に大きく躍る見出しは「TOKYO KO, LES JO?(東京オリンピックはノックアウトか?)」。世界が、東京が、日本が、誰もがその答えを求めている。 なぜここまで、日本で五輪中止を呼びかける声が大きくなったのか。「フォン・ボッタクリ男爵」こと国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、なぜ五輪開催を推し進めるのか。予定された本番まで3ヵ月を切った代表選手たちの胸中は……。 仏紙「リベラシオン」は5月13日、一面でこう疑問を呈した。「東京オリンピックはKO(ノックアウト)か?」 在東京特派員による記事「日本の不満を高める五輪」では、日本で広がる反対運動の背景として、政府への不信感や医療の逼迫、優先される選手団と一般市民との格差を指摘する。 「政府は、PCR検査数を増やすこともなく、ワクチンの
![フランス紙が大特集「いままで日本国民のためにしてこなかったことを、選手団のためにはするのか」 | バッハ会長は日本国民の反対の声を聞こえないことにするのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/44cc25406629a5d9ec1a8800ac9f5536a4c10e43/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2021%2F05%2F15032420%2F210514-GettyImages-1317093031.jpg)