■ 今年の大河ドラマは、『平清盛』である。人気はなさそうである。清盛が権力を握った後の風景が、どのように描かれるかが、雪斎の注目点であるけれども、おそらく、そのあたりの視聴率は、低いだろうなと思う。 日本における「龍馬人気」というのは、「判官びいき」のヴァリエーションなのであろう。「九郎判官の物語」からすれば、清盛は、「旧体制の首魁」でしない。 考えてみれば、義経と龍馬というのは、似ているのである。 ◇ あまり恵まれない出自 ◇ 彗星のごとく登場、時代を動かす華々しい活躍 ◇ 悲劇的な死 ◇ 「永遠の若さ」が保証された存在 逆にいえば、義経や龍馬の死の後に、「体制」を築いた頼朝、あるいは大久保利通や木戸孝允の印象は、誠によろしくない。「体制を作った人々」というのは、大久保を除けば、大概、老いて畳の上で最期を迎える。ドラマには、絶対になるまい。フィデル・カストロよりもチェ・ゲバラのほうが人気
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