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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (10)

  • 「永遠の青年」の政治 - 雪斎の随想録

    ■ 今年の大河ドラマは、『平清盛』である。人気はなさそうである。清盛が権力を握った後の風景が、どのように描かれるかが、雪斎の注目点であるけれども、おそらく、そのあたりの視聴率は、低いだろうなと思う。 日における「龍馬人気」というのは、「判官びいき」のヴァリエーションなのであろう。「九郎判官の物語」からすれば、清盛は、「旧体制の首魁」でしない。 考えてみれば、義経と龍馬というのは、似ているのである。 ◇ あまり恵まれない出自 ◇ 彗星のごとく登場、時代を動かす華々しい活躍 ◇ 悲劇的な死 ◇ 「永遠の若さ」が保証された存在 逆にいえば、義経や龍馬の死の後に、「体制」を築いた頼朝、あるいは大久保利通や木戸孝允の印象は、誠によろしくない。「体制を作った人々」というのは、大久保を除けば、大概、老いて畳の上で最期を迎える。ドラマには、絶対になるまい。フィデル・カストロよりもチェ・ゲバラのほうが人気

    「永遠の青年」の政治 - 雪斎の随想録
    babi1234567890
    babi1234567890 2012/02/16
    「政治家の資質の一つは、家康の「啼くまで待とう不如帰」よろしく、「待つ」ことである」
  • 大阪維新「船中八策」の「馬脚」 - 雪斎の随想録

    ■ 大阪維新の会の「政策綱領」が世に出た。 これを「船中八策」と呼び習わしたのは、率直に愚昧、軽薄の沙汰であろう。 雪斎は、坂龍馬に自分を仮託しようという政治家を信用しないことにしているので、これが橋下徹大阪市長の意向での命名でならば、その時点で橋下市長に対する評価は「暴落」である。龍馬は、「設計図は書いたかもしれないが、実際の建築には携わらなかった」人物である。「体制を考えた人々」と「体制を作った人々」の間には、途方もない開きがある。 橋下市長の「失速」は、意外と早かったようである。こういう政策綱領を出してくること自体、彼らが、きちんした政策吟味をしていないことを暴露している。 ◇ 統一性の薄い全体像 「船中八策」は、「それを、どのように実現するか」という考慮が、まったく働いていない文書である。首相公選制度の導入には、憲法改正の手続きが要る。先に、参議院廃止と打ち上げてしまった後で、参

    大阪維新「船中八策」の「馬脚」 - 雪斎の随想録
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    babi1234567890 2012/02/16
    地に足の着いた良記事だと思う。
  • 真冬の二題噺 - 雪斎の随想録

    ■ 改造内閣発足である。 防衛大臣は、「真紀子さんの旦那」である。 彼個人のこととを云々する意味はない。 ただし、この人事は、「不適任」であろうと思う。 彼の安全保障政策での見識に、雪斎は触れたことがない。昭和58年初当選というから、その間の空白があるにせよ、政治家として三十年の年月を刻んでいるにもかかわらず、彼が「真紀子さんの旦那」としか語られない事実こそ、総てである。要するに、「この三十年、政治家として何の業績を残したのかね…」というわけである。 長島昭久総理補佐官を横滑りさせるぐらいのことをやってくれれば、かなり印象は変わったはずである。今の宰相は、どこを見て人選をやっているのか。 ■ 改造内閣は、「増税志向」が突出している。 政治の文脈で大事なのは、「何をするか」ではなく「どのようにするか」である。 雪斎は、日経225が13000円を超えた時点で消費増税断行と唱えている。 野田内閣

    真冬の二題噺 - 雪斎の随想録
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    babi1234567890 2012/01/27
    「野田内閣に必要なのは、こうした株価上昇に現れた景気回復への手順を示すことである。これを欠いたまま消費増税の議論をするのは、ミルクと砂糖を先に出して肝心のコーヒーを中々、出さない喫茶店のようなもの」
  • TPPのお話 - 雪斎の随想録

    ■ 雪斎は、かなり偏狭なコメ・ナショナリストである。 普段は、故地である宮城のコメしかわない。 たまに、贈られた新潟、岩手のコメをする。 故に、「安いから」という理屈で外国産のコメをうという感覚はない。 もっとも、外では、そういう我が儘は通らない。 とはいえ、震災前、とある銀座の鰻の名店で、「福島のコメです」と聞かされ、安心した記憶がある。 あの店のコメは、旨かった。 ところで、 TPP絡みで色々な議論がるけれども、もっとも唖然としたのが下の記事である。 □ 鳩山元首相「米の言いなりになるな」…首相に 野田首相は27日夜、東京・六木の日料理店で鳩山元首相、蓮舫行政刷新相らと会した。 出席者によると、鳩山氏は環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加について、「米国や財務省の言いなりにならないようにしなければいけない」と述べ、慎重な対応を求めた。首相は「理解している」と応じたと

    TPPのお話 - 雪斎の随想録
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    babi1234567890 2011/11/09
    強く同意「自分の「陣営」に引きこもって、身内だけでマスターべーションをやるか、他の「陣営」に属すると自分で勝手に判断した人々に「罵倒の言葉」をなげつけるか、そのどちらかである」
  • 「義士」が登場する時代 - 雪斎の随想録

    ■ 「尖閣ビデオ」を流出させた海上保安官が現れた。 この海上保安官は、SEHNGOOKU38 なのか、それともSGK38ののメンバーなのか。 雪斎は、後者である可能性もまた否定できないであろうとおもっている。彼は、「ひとり」ではない。 もし、別の「尖閣ビデオ」が他にあって、それが他のメンバーjによって流されるようなことがあったら、どうするつもりであろううか。 ところで、この海上保安官を「義士」として扱う雰囲気が濃厚である。 ただでさえ、『喜びも悲しみも幾歳月』や『海猿』のような映画jの影響もあって、海上保安官に対する世間的な印象は、好ましいものであったはずである。自衛隊ほどには海上保安庁に対する忌避感情は大きくない。海上保安官の振る舞いもまた、「職を失ってまで真実を知らせてくれた…」と受け止める向きが強いであろう。 自民党は、もしかしたら、次の選挙での有力候補者を手にしたかもしれない。 要

    「義士」が登場する時代 - 雪斎の随想録
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    babi1234567890 2010/11/11
    まぁそりゃそうだなぁ「「義士」がこれからも続々と登場するようならば、その時代は、ろくな時代ではない」
  • 「政官関係」の機微を心得ぬ人々 - 雪斎の随想録

    ■ 雪斎が仕えた愛知和男代議士の先代は、愛知揆一である。 吉田茂の「書簡集」や佐藤栄作の「日記」には相当な頻度で名前が出てくる。 「先代は凄い方だった…」とあらためておもうl。 その愛知が最も精力的だったのが、佐藤栄作内閣の外務大臣だったころである。 当時、警備の前線指揮官だったのが、佐々淳行さんである。 次のようなエピソードがある。 その日は、料亭で朝をとっていた。 佐々さんも、警備の打ち合わせの都合のためにか、同席していた。 事中、緊急事態が発生して、佐々さんが中座して、前線にでなければならくなった。 愛知は、料亭の女将さんに、「至急、握り飯を作って、(佐々さんに)持たせるように…」と指示した。 ところが、女将さんが事情を察知できずに、「まだまだ先がありますので…」と応じてしまった。 愛知は、「これから、前線に出る人を、空きっ腹のままにできるか」といって、女将さんを叱りつけた。 佐

    「政官関係」の機微を心得ぬ人々 - 雪斎の随想録
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    babi1234567890 2010/11/08
    第一報を聞いたときに、この逆のことが起きているのだろうなと思った。代替システムを構築せずに、既存システムを壊してしまった印象がある。
  • 「倒閣テロ」という「寝言」 - 雪斎の随想録

    ■ 「寝言も休み休みに言えよ…」という話である。 □ ビデオ流出は「倒閣テロ」=民主幹部  時事通信 民主党幹部は5日、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を撮影したとみられるビデオ映像が流出したことについて、「倒閣テロだ。故意による流出だろう」と述べ、民主党政権に批判的な人間が関与したとの見方を示した。 別の同党幹部も「明らかに政治的なテロだ。政権への不満、組織的な問題かもしれない」と強調。「徹底して犯人を探し、共犯者(の有無)、背景も調べるべきだ」と語った。 (2010/11/05-19:58) こういう阿呆な発言をする政治家は、きちんと実名を報じたほうがいい。 この政党幹部というのは、政治家を何年もやっていて、「テロ」をきちんと定義付けしないで使うのは、どういう料簡か。ひとりならまだしも、ふたりもいるというのは、どういうことか。 そもそも、テロというのは、「暴力による恐怖」を政治の手段とし

    「倒閣テロ」という「寝言」 - 雪斎の随想録
  • 政治評論の「責任」 - 雪斎の随想録

    ■ 「もう終わりだね 君が小さく見える…」といったところか。 □ 「首相辞任を」過半数 世論調査、内閣支持率19% 共同通信社が29、30両日実施した全国電話世論調査で、米軍普天間飛行場移設問題の5月末決着を果たせなかった鳩山由紀夫首相の政治責任に関して「辞めるべきだ」が過半数の51・2%に上った。内閣支持率は20%台を割る19・1%まで続落。政党支持率や参院選比例代表投票先ともに自民党が民主党を上回り、党勢は逆転した。普天間対応では「評価しない」が66・1%、「評価する」が25・4%だった。 首相は28日に普天間移設の政府方針決定後の記者会見で続投意欲を強調したが、政権運営は厳しさを増した。夏の参院選に向けて民主党内で「鳩山おろし」が一気に広がる可能性も否めない。 政党支持率は自民党21・9%で民主党20・5%を上回った。比例投票先でも自民党20・9%、民主党19・9%だった。首相進退に

    政治評論の「責任」 - 雪斎の随想録
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    babi1234567890 2010/06/04
    「自民党政権下、自民党政権を専ら批判してきた人々は、本当に「楽な仕事」をしてきたのだなと思う」
  • 「自分で食えない国」の分際・続 - 雪斎の随想録

    ■ 昨日のエントリーの続きである、 日料自給率40パーセントは、低すぎるということであれば、それに対応する方策は、二つしかない。 ① 自国で料を増産する。 ② 他国から料を調達する。 ところで、日が精一杯、努力をして、料自給率は、どの程度まで引き上げることができるのか。英国並みの70パーセントというのが目標になるであろうけれども、それもまた、かなりの高いハードルである。日が自給率100を超えて「料輸出国」になるというのは、余程の農業技術の革新が成らない限りは、無理なのではないか。 だとすれば、「料輸出国」の機嫌を損ねないようにしながら、「外交」でっていくしかない。 率直にいえば、雪斎は、対米関係や対豪関係に比べれば、対中関係や対韓関係には、余り重きを置いていない。 「料輸出国jと「料輸入国」とを比べれば、前者に重きを置くのは当然である。 従来、「アングロサクソンと

    「自分で食えない国」の分際・続 - 雪斎の随想録
    babi1234567890
    babi1234567890 2009/11/09
    「だから、自分の分際を弁えて、細心の外交をせよ」お説ご尤も。
  • 陰謀論という「脳内麻薬」 - 雪斎の随想録

    ■ 「陰謀論」は、人間の「意図」と「結果」が必ず一致するという思考の産物である。 「陰謀論」は、人間の世界の複雑さを観察することに耐えられない人々こそが、走りやすい代物だといえよう。「複雑な」世界の様相を読む際に単純な「解」を見つけ出して、「俺だけが、『解』を知っている」と思うことは、人々に倒錯した優越感を与えるものである。「陰謀論」が後から後から出てくる背景には、そうした「脳内麻薬」の需要に「陰謀論」が応えているからであろう。 特に、古今東西、世の中に「苦境」の空気が流れれば、それを「誰か」のせいにしたくなる人々が出てくる。第一次世界大戦後のドイツでは、その「誰か」とはユダヤ人であり、その空気がナチスの擡頭をもたらした。ナチスの擡頭と第二次世界大戦は、古くからの反ユダヤ感情に「ユダヤの連中なら、やりかねん」」といった類の「陰謀論が招いた災厄であった。 「小沢スキャンダル」は、たんなる古色

    陰謀論という「脳内麻薬」 - 雪斎の随想録
    babi1234567890
    babi1234567890 2009/03/08
    「「陰謀論」は、人間の世界の複雑さを観察することに耐えられない人々こそが、走りやすい代物だといえよう」
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