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ブックマーク / reki.hatenablog.com (15)

  • 中世・北東アジアの歴史 -モンゴルの樺太侵攻- - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    国境を超えて様々な民族が交錯したきた北東アジア 現在のロシア極東、中国東北部、サハリン、北日は、オホーツク海を挟んでいますが歴史的に民族的・文化的・経済的に極めて緊密な関係にありました。 日民族が進出するまでは北海道はアイヌ人が広く住んでいましたが、アイヌというグループもかつては明確に定まっておらず、大陸側や樺太に住む民族とも繋がりがありました。モンゴル帝国の進出、次いで明王朝と清王朝の成立という大陸側の大きな政変と、日列島の中央の抗争との間にあって、北西アジアは中世に大きく揺れ動くことになり、その後の運命が変わっていくことになります。 1. 中世・北東アジアの勢力図 13〜15世紀ごろ、ロシア極東〜樺太〜北海道には中国・日の文献で様々な呼称で呼ばれる原住民が広く分布していました。 日の津軽・下北から北海道の渡島にかけては、津軽の安藤氏が拠点を構えていました。安藤氏は鎌倉幕府の支

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  • この世のどこかにあると考えられたユートピア伝説 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    冒険者たちが夢見たどこかにある理想郷 かつて、この世のどこかには「金銀宝石がザクザクあるお宝の町」や「辺境にあるキリスト者や仏教徒の理想郷」があると信じられていました。 冒険野郎たちはそのような夢のようなお話を信じて船に乗って世界中に繰り出し、大航海時代へ繋がっていきました。 こういった冒険野郎たちのおかげで世界は繋がって今や意志さえあればどこでも行けるようになったのですが、こういう夢のような土地がないことを彼ら自身が証明してしまったのは皮肉なことです。 今回はかつて存在が信じられていた伝説の都市をピックアップします。 1. エル・ドラド(南米のどこか) 南米のどこかにあるとされた黄金郷 16世紀、南米大陸にたどり着いたスペインのコンキスタドール(征服者)たちは、あるインディオの部族が「黄金や宝石を身につけ、黄金の粉をかぶって聖なる湖に浸かる儀式」を行うという噂を耳にします。 スペイン人た

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  • 酒を飲みながら見たい、古代の建造物・街並みの再現動画20本 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    古代の都市をバーチャル観光しよう 歴史のドキュメンタリーとかで時たま流れる、古代都市の再現3D映像。 別に歴史的経緯とかどうでもいいから、ああいう再現動画だけをひたすら見たい!という需要はあると思うんですね。言わば、古代都市のバーチャル観光ですよね。 我らがYouTube先生は、そんな欲望をも叶えてくれます。 古代の都市や建造物の再現動画だけを集めてみました。ぜひ、深夜に大画面で酒を飲みながらお楽しみください。 1. ウル(紀元前22世紀頃) www.youtube.com ウル・ウルクという名前で覚えている人は多いと思います。 ウルはシュメール文明における青銅器文化期の初期の都市国家で、青銅器の発達で農業が発達し、楔形文字の発明で商業が大きく発展しました。 動画で見ると、ウルは砂漠の中を走る川(ユーフラテス川?)のほとりにあり、大神殿ジッグラトを中心に計画的に作られた都市であったようです

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  • 領土をガッツリ奪った世界史のえげつない講和条約(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    後の歴史にも大きく関係する講和条約の数々 現在の国際秩序では大規模な国家間戦争が起きづらくなっているので、大規模な領土の分捕り合戦もほぼ起きないと思っていいと思います。 起きても過去の因縁や民族問題に絡んで、大国志向の国が武力を誇示して小国や地方に介入するレベルだと思われます。 世界史のを見たら今では考えられないような、えげつない領土の分捕りが行われてきました。今回はそれらを定めた国際条約を見て行きたいと思います。 1. グアダルーペ・イダルゴ条約(敗北国・メキシコ)1847年 メキシコ領土の1/3を割譲しアメリカ発展の鍵になった条約 1821年にメキシコはスペインから独立を果たし、当時は北はカリフォルニアから南は中米コスタリカまでの広大な領土を誇り、現在の2倍もありました。 ところがメキシコ政府の内政は混乱を続け、1836年のテキサス独立戦争でテキサスがメキシコから離脱し後にアメリカ

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  • 実は存在しなかったと考えられる世界史の人物(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    創作の人物の疑いが強い世界史で登場する人物たち 子どもの頃にかつて歴史で学んだ人物が、大人になって実は存在しないことが分かってショックを受ける、ということがあります。 例えば、武蔵坊弁慶や紀伊国屋文左衛門、少しマイナーなところだと後醍醐天皇の孫・尹良親王や、那須与一の弟・那須宗久など、創作の可能性が高いと言われています。 聖徳太子も創作である説もあり、もし当だったら日歴史がひっくり返る大事件です。 日史だけでも数多くいるのですから、世界史にはとてつもなく大勢の「存在しなかった人物」がいます。今回は前後編でそんな人物たちをピックアップします。 1. 李自成のブレーン・李巌(りがん) 優しく強く、貧しい人たちの味方・李巌 一介の駅卒から身を起こした李自成は、大勢力を誇る盗賊団の首領になり、ライバルの軍閥や盗賊団を蹴散らし、とうとう明王朝を倒してしまいます。その後、北方からやってきた満洲

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    babi1234567890
    babi1234567890 2018/05/07
    実在しないローマ教皇とか
  • 世界を変えた有名な戦場カメラマン18人の写真 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    人々の意識と行動を変えた名写真 今やスマホで誰もが写真を撮影し、すぐにSNSにアップして数万・数十万の人に届く。写真を撮影し公表する「特権」は失われ誰もが表現者になれる時代です。 昔はそのような「時代を切り取る」仕事は写真家の仕事でした。新聞やテレビが大きな影響力を持っていた時代、彼ら戦場カメラマンの命がけの仕事によって人々の意識と行動が変わり社会を動かしていました。その写真は今でも我々の心を大きく揺さぶります。 今回はそのような時代を動かした伝説の名写真をピックアップします。 1. 「崩れ落ちる兵士」 1936年 ロバート・キャパ(1913-1954) Credit: ©Robert Capa © International Center of Photography/Magnum Photos 真偽について議論もある有名すぎる写真 ロバート・キャパはハンガリー出身の写真家で、フランス誌

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    babi1234567890
    babi1234567890 2018/03/30
    どれもすごいパワーだ。/おいw「すると、目の前で歩いていた海兵が、たまたま目があった看護師の女性に背中を傾けてディープキスをした」
  • 小さなミスがきっかけで起こった大きな事件 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ちょっとしたミスで起こった大騒ぎ ミスは世の中に溢れています。 注意散漫でボケーとしている時に起こりやすいですが、注意していれば防げるというものではなく、集中していても起こるときは起こるものです。 電車に乗り間違えた、とかシャツを表裏逆に着ていた、とかいうレベルであればいいですが、例えば発注個数の桁数を間違えたとか、ブレーキと間違えてアクセルを踏んだとか、目も当てられない災害を起こすミスもあります。 そして歴史上はそんなミスでとんでもない大騒ぎが起こったこともありました。 1. コンマの打ち間違いで100万ドルの税収を失う(アメリカ) 誤って関税撤廃が果物にも適応される 1872年6月6日、アメリカ政府は関税法を改訂し、国内の栽培を目的とすること限定で、熱帯と亜熱帯の果物植物の輸入関税を撤廃しました。 担当者は発令文書で、 「耕作栽培の目的で、熱帯、亜熱帯の果実植物(“fruit-plan

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  • 老いてなお戦場に立った伝説の老将軍(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    老兵は死なず只消え去るのみ 若き頃から戦場に生き、戦場をまるで我が家のごとく過ごし、老いてもなお第一線に立つ。「老兵」ってすごくカッコよく感じませんか? どっしりと腰を構えて軍議を聞く老将軍の姿もカッコイイし、馬に跨がって敵に立ち向かっていく老兵士もカッコイイ。 「老兵は死なず只消え去るのみ」と言ったのはマッカーサーですが、仲間の死を犠牲にして生き残り、戦場ではなく「引退」という形で消えていくという、戦いに生きた無骨な人間の生き様に胸が熱くなります。 今回は前後編で、超有名な世界史の「老将軍」をピックアップしてみたいと思います。 1. 廉頗 ?-?(中国) Photo from "廉頗是怎麼死的 如何評價廉頗"壹讀 運に恵まれなかった悲劇の名将 廉頗(れんぱ)は戦国の七雄・趙国の将軍。 紀元前283年、趙の恵文王の時代に斉との戦いで大勝利し、陽晋の町を分捕る武功を上げ、執政官の上卿という位

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  • 【アル中】酒に酔いながら政治をした世界の政治家 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    政治をしながらも酒が飲めるぞ ぼくが子どものころ、ロシアの大統領はエリツィンでした。 テレビに映る顔は赤ら顔で、それを見ながら父が「エリツィンはいつもお酒を飲んでるんだよ」と言いました。それを聞いて「酔っぱらいながら政治ができるんだ!」と子どもながらに衝撃を受けたものです。 大人になって酒を飲むようになって、あれはむしろ「酒を飲まないと政治ができなかった」のかもしれないなあと思うようになりました。 今ではすっかり見なくなりましたが、歴史上はそんな酒漬けのまま政治を行ったリーダーたちがたくさんいます。 1. ウィリアム1世(イングランド) ダイエットのために酒だけを飲み続けた男 「征服王」ウィリアム1世は、高校の世界史でも登場するので有名ですね。 1066年、ノルマンディー公ギヨームは配下の軍勢を率いて政治的に混乱するイングランドを征服(ノルマン・コンクエスト)。ノルマン朝を開き、イングラン

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    babi1234567890
    babi1234567890 2017/06/08
    正直、愛おしさを禁じ得ない><
  • 「スペイン領フィリピン」が世界史にもたらしたもの - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    世界の経済史を決定的に変えた東南アジア〜北米航路 東南アジア史はどういうわけか、日ではあまり人気がない分野です。 日史との接点も少なくないし、世界史に与えた影響も大きいんですが、歴史好きを公言する人でも東南アジア史の概要すらロクに知らなかったりする。それは一般的な日人の東南アジア全般への関心の低さとも連動している気がします。 というわけで、今後歴ログでは東南アジア史を強化していこうと思っています。 今回は、いかに東南アジアが世界に与えた影響の大きさの好例として、「スペイン領フィリピン」の成立とその役割を追っていきたいと思います。 1. スペイン人到達前のフィリピン 現在のフィリピン共和国は、ミンダナオ島やルソン島を始めとした大小7107の島々で構成されています。これらの島々が「フィリピン」という政治的枠組みで統合されたのはスペインアメリカの植民地支配によるもので、17世紀以前はこれ

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  • YouTubeで聞く世界の古代音楽 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    現代によみがえる古代の音楽 たしか論語だったと思うのですが、漢文の授業でこんな話があったのを覚えています。 孔子が斉の国に滞在していた時、韶の音楽の演奏を聞く機会があった。孔子は「音楽が人の心をここまで揺さぶるとは」と大変感動した。あまりに感動しすぎたので3か月近く呆然として過ごし、肉の味も分からないほどであった。 一説によると、孔子が聞いた韶の音楽とはいくつも銅鑼を並べて奏でる、一種のパーカッションだったそうです。孔子を感動させた古代中国のパーカッション音楽とはどういったものか、すごく気になりますね。 音を後世まで残すのは至難の技だったに違いありませんが、実際に古代の音楽のいくつかが現在でも再現されて、聞くことができます。 1. 「フルリ人の賛美歌」(シリア)紀元前1400年頃 www.youtube.com ドレミ調の音階で作曲された3,400年前の曲 フルリ人は紀元前25世紀ごろから

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  • 【コブラ効果】全くの逆効果になった5つの法律 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    全くの逆効果になってしまった法律 逆効果というのは世の中に溢れています。 ダイエット品をべすぎて太ってしまった。 健康のためにサウナに行ったら貧血で倒れてしまった。 コストを下げるためにレイオフをしたら会社の業績が下がってしまった。 そしてこのような逆効果を国単位でやらかしてしまった事例もたくさんあります。 1. コブラの数が増えてしまった「コブラ駆除法」 コブラの死骸に報酬を出した結果 大英帝国支配下のインド・デリー。 大のヘビ嫌いのイギリス人知事は「コブラを駆除し届けて出た者には報酬を出す」というお触れを出しました。 当初は人々はせっせと野山に出かけてコブラを狩って報酬を得ていたのですが、次第により大規模により効率的に報酬を得ようとするものが現れ始めます。 なんと、デリーの町中のあちこちに「コブラ農場」がオープン。 農場ではコブラを交配して飼育し、ある一定まで成長したら殺害。そして

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    babi1234567890
    babi1234567890 2017/04/04
    派遣法とか、まったく笑えない
  • 中世・キリスト教の聖人たちの凄いエピソード - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    マンガのような中世の聖人たちの活躍物語 皆様ご存知の通り、聖書はモーセやイエス・キリストなどのミラクル・エピソードが目白押しですが、中世ヨーロッパにも負けず劣らず凄い聖人たちの話があります。 それをそのまま歴史として見ることは難しいですが、当時の人の神への畏怖と、偉い神父様を称える気持ちがお話になっている感じがします。 1. アンティオキアのマルガリータ 絶対死なない不死身の修道女 アンティオキアのマルガリータは現在のトルコ・アンタクヤに5世紀頃に住んでいたとされる修道女で、いかにも伝説的なお話が多いので当に実在したかどうかよく分からない人物です。 彼女が有名なのは、「絶対に死なない」不死身の逸話によるもの。 彼女は若い頃から熱心なキリスト教徒でしたが周囲から疎まれ、ある官吏から棄教する代わりに結婚を申し込まれますがこれを断ってしまいます。怒った男はマルガリータに拷問をして地下牢にぶちこ

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  • 【論争】渤海国は中国・朝鮮どちらに帰属するか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Work by Gzhao 「海東の盛国」と讃えられた中世・北東アジアの国 7〜10世紀、現在のロシア極東・中国東北部・北朝鮮には渤海国が大いに栄えていました。 渤海国はその歴史的位置づけを巡って議論があります。 中国では「中国の地方史」という位置づけで語られますが、韓国では「朝鮮の王朝」と位置づけて語れています。 中国は渤海が中国史の一部でないと、東北部の分離を招きかねず譲れない。一方で韓国では渤海が中国史ということになると北朝鮮中国の領土であることを認めることになり絶対に認められない。 「渤海国帰属論争」は現在の政治・領土論争と直結しており、互いの民族感情を刺激するセンシティブな議論です。 1. 論争のポイント この論争は「渤海は中国の地方国家か、朝鮮の国家か」という点を明らかにしようとするもので、いくつか主要なポイントがあります。 初代国王・大祚榮(だいそえい)は中国化した靺鞨人か

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  • なぜアンコール・ワットは密林に埋もれたのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    なぜ壮大な寺院・都城は忘れ去られたのか アンコールワットの遺跡群は我々を魅了してやみません。 ご覧になっている方の中にも観光で訪れた人もいるでしょうし、いつかは行ってみたいとお思いの方もきっと多いでしょう。 19世紀にアンコールワットを西洋に紹介したフランス人も興奮気味にこう語っています。 西欧の最高の大聖堂と堂々と肩を並べられよう。それに雄大さにかけてはギリシア・ローマ芸術が造り上げた何物にも勝る。 (アンリ・ムオ「シャム・カンボジア・ラオスの諸王とインドシナ中央部の小さな国々」) ではなぜこのような寺院・都城は作られ、そして密林の中に埋もれて忘れ去られてしまったのでしょうか。 1. アンコールの地理と経済 カンボジアは未だに人口の70%が農民でGDPの30%を農業が占める農業国です。 昔から農業はカンボジアの基幹産業であり、いかに農業地と農業インフラを充実させるかが国の重要課題であり、

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