一連の要素をイテレータで処理する イテレータパターンにより、一連の要素に順番に何らかの作業を行うことができます。イテレータは、 各要素を繰り返し、シーケンスが終わったことを決定するロジックの責任を負います。イテレータを使用すると、 自身でそのロジックを再実装する必要がなくなるのです。 Rustにおいて、イテレータは怠惰です。つまり、イテレータを使い込んで消費するメソッドを呼ぶまで何の効果もないということです。 例えば、リスト13-13のコードは、Vec<T>に定義されたiterメソッドを呼ぶことでv1ベクタの要素に対するイテレータを生成しています。 このコード単独では、何も有用なことはしません。 #![allow(unused)] fn main() { let v1 = vec![1, 2, 3]; let v1_iter = v1.iter(); } リスト13-13: イテレータを生