飼い主が避難し、取り残されたところを保護された犬=(C)宍戸大裕死骸に囲まれる牛舎で、牛が涙を流していた=(C)宍戸大裕福島県南相馬市で保護された猫。新たな飼い主の元で暮らすことになった=(C)宍戸大裕避難先はペット不可。預け先の福島市内のシェルターでつかの間の再会=(C)宍戸大裕「今回の震災で、いかに動物に冷淡な社会かを実感した」と話す宍戸大裕さん=東京都新宿区 【机美鈴】東日本大震災に伴う原発事故で、福島県の警戒区域に置き去りにされたペットや家畜の過酷な実態を直視した、ドキュメンタリー映画の上映が1日、始まった。言葉を発さぬ動物の瞳は、人間の重い責任を問いかけている。 映画は「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」。死骸と糞尿(ふんにょう)の悪臭が充満する牛舎で涙を流す牛、つながれたまま息絶えた犬……。目を覆わんばかりの光景が現れる。 監督の宍戸大裕(だいすけ)さん(31)は宮城県