山盛りのごはんを食べて今年の収穫を祝い、来年の豊作を祈る伝統の祭り、萬歳楽が2日に吉賀町で行われました。 島根県の無形民俗文化財に指定されている萬歳楽は、吉賀町柿木村の下須地区に500年以上前の室町時代から続いている行事で、会場の下須自治会館には地区の代表など22人の客が招かれました。 神事に続いて、高さおよそ20ンチに盛られた「ごはん」をのせた「膳」が運び込まれると、「飯食い」と呼ばれる祭事が始まりました。 高く盛られたごはんは収穫に感謝して残さず食べるのが習わしで、招かれた客たちは懸命に箸を進めます。 そして、食べ終えた客が空になったわんを高く掲げたり畳の上に置いたりして挑発すると、おかわりを盛りつけようとする接待役の女性たちとの間で「椀かくし」と呼ばれる攻防が始まります。 客たちはわんをすばやく動かしたり隣の客に手渡したりして抵抗するものの、接待役の女性は2〜3人で取り囲んだり覆いか