2015年07月31日17:58 by 東京創元社 宮澤伊織「SFのSは小文字のs」【第6回創元SF短編賞受賞記念エッセイ】 カテゴリSF 宮澤伊織 iori MIYAZAWA 新人賞を経由せずにぬるっとデビューした自分は、これまで賞というものに縁がなかった。 デビュー前にも長編と短編を何本か書いてはいたが、デビュー作はそのいずれでもない。ライトノベルの作法を実地で勉強しながら書いて、ありがたいことに数冊の本を上梓する機会に恵まれた。 しかし、今回賞をいただいた「神々の歩法」は、そのデビュー前に書いた中の一つ、およそ12年前の作品が原型になっている。そのためこの短編には、当時の自分の興味や関心がいくつも顔をのぞかせている。デビュー作でもないのに、デビュー作より「若い」部分が多々あるのだ。 まず、文体がライトノベルではない。翻訳小説で育った身ゆえ、どうしても翻訳調で書いてしまいがちなのだが、
著者:Neal Stephenson(ほかに、Anathem, Snow Crashなど) ハードカバー: 880ページ 出版社: William Morrow ISBN-10: 0062190377 発売日: 2015/5/19 適正年齢:PG12(性的話題はあるがドライで描写はほとんどない、バイオレンスもあるが過剰な描写ではない) 難易度:中級(技術的な用語は非常に多いが、それらは英語ネイティブにも難しい。英語そのものは日本人にわかりやすいシンプルな文章。) ジャンル:SF キーワード:近未来SF、人類存亡の危機、宇宙開発、スペースステーション おすすめするタイプ:宇宙オタク、小説The Martianや映画Gravityが好きな人 ある日、何の前触れもなく、月が破壊した。 月に衝突して深部まで達したAgent(外部からの何らかの物質)が、奥深い場所でエネルギーを放出したというのが仮説
http://creat.rs/1BpKa2b "Kawaii" girls, gadgets and superflat-style graphics populate the photography of Julie Watai, which inventively combines distinct elements of Japanese pop culture into genre-bending images. We visit her in Tokyo to discuss manga inspiration, otaku culture's growth, android models and preserving her youth through photography. http://juliewatai.jp Enter Takashi Murakami's
月世界小説 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 牧野修出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/07/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る小説とは言語で表現しうる何もかもを展開できる表現形式である。 100億の軍勢がそこにはいたと書いただけでそこに100億の軍勢を生み出せるものだ。そうはいっても読者は突然そんな文章ではじまったって「はぁ? こいつは何を言っているんだ」と思うばかりで話は前に進まない。物語が物語だけで存在しているわけではなく、仮想的であれ読者を必要とするものである以上そこには何らかの納得感みたいなものが必要である。100億の軍勢がいたと書くのであれば、「100億の軍勢なんかいるわけねえだろ笑」「そんなの想像できないよ笑」という嘲笑を一瞬で無に帰すほどのめりこませる何かが。 あらすじとか 本書『月世界小説』初読時の感想はもう呆然としてしまってただただ「小説
●『ゼンデギ』(グレッグ・イーガン)を半分くらい(15章まで)読んだ。イーガンとは思えないくらい「普通」で驚いたのだけど、それはつまらないということではない。この小説では、現代の現実にとても近いところから、親子、コミュニティ、政治、国家、宗教(宗教そのものというより、それによってかたちづくられる伝統的習慣)に関する考察が丁寧に述べられている。要するにこれらは、人間が存在している時にまわりに切り離し難くある諸条件ということになると思う。 長めのプロローグと言える第一部は、イランにおける(革命と言えるくらいの)大きな政治的動乱を最前線で取材するオーストラリア人の記者と、十年近く前に亡命し、現在進行中の革命になにも関与できないことをはがゆく感じている、マサチューセッツ工科大学で研究職にあるイラン出身の女性という二つの視点から語られる、エンターテイメントとしてよくできた、普通に面白い小説という感じ
チャッピー Chappie 2015年 アメリカ.メキシコ.南アフリカ 120分 監督:ニール・ブロムカンプ 2016年、ヨハネスブルグの市警察はテトラバートル社が開発したロボット警官を採用し、ロボットの警官隊は人間の警官の盾となって犯罪者が放つ銃弾の雨に立ち向かい、テトラバートル社のエンジニア、ヴィンセント・ムーアは自分が開発していたほとんどED209な戦闘ロボット『ムース』の予算を減らされてロボット警官の開発者ディオン・ウィルソンに対して憎しみを抱き、そのディオン・ウィルソンは自宅でAIのプログラムの開発を進め、遂に成功するとテトラバートル社のCEO、ミシェル・ブラッドリーを訪ねてそれを自社のロボットにインストールすることを提案するが、ロボット警官の挙動に満足しているミシェル・ブラッドリーは芸術を解するようなロボットの開発を拒絶、ディオン・ウィルソンは廃棄処分が決まったロボット警官22
結論から言うと、11月22日から日本でも公開されるSF映画「インターステラー」は、映画として考えるとかなりハードなSFに属するが、SF小説として考えると割と標準的な部類であり、だからこそ、そこがスゴイという感じになります。 そのため、「どれぐらいSFの知識があるか?」「どれぐらいブラックホールやワームホールや特異点や5次元などの知識があるか?」という、観賞する側が持っているそもそもの前提知識保有量によって、感想に天と地ほどの差が出るレベル。 しかも本編中ではゴリゴリガリガリのハードSFであるにもかかわらずというか、だからこそ、実際の科学的知識や知見や理論に裏付けられまくっているSF考証部分についての解説や説明がほとんどなく、セリフとしてちょろっと出てくる程度。 そのため、知識不足状態で見ると「父と娘の愛」とか、そういう方向での理解しかできない、という残念なことになってしまい、せっかくの「2
早川書房はフィリップ・K・ディック財団公認〈PKD〉ブランドを設立します! 第1弾 2014年10月23日(木)『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』Tシャツ発売 名作映画「ブレードランナー」や、2012 年にリメイクされた「トータル・リコー ル」の原作者であり、多くのSF作品を世に送り出してきた、作家フィリップ・K・ ディック。 このたび早川書房では、「Philip K. Dick Estate」公認ブランド〈PKD〉を設立します。 本ブランドは、2008年以降ディックの新装幀を手がけるデザイン会社ポジトロンの土井宏明氏をプロダクト・デザイナーに迎え、著者の作品世界をイメージした商品を展開いたします。 〈PKD〉ブランド・グッズ第一弾として、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 (ハヤカワ文庫SF、映画『ブレード・ランナー』原作)の装幀をリ・デザインしたTシャツを発売いたしま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く