基調講演|スラヴォイ・ジジェク ポストコロナ時代のニューノーマル 新しく不吉な自然の登場を招く 世の中を保全するには急進的変化が必要 「知ろうとしない意志」が防疫を妨害 誤った個人主義の対価を支払っている 「せめて世界をありのままに保存する機会を得るためには、我々は世界を急進的に変えなければならない」 スロベニアの哲学者スラヴォイ・ジジェク氏は、本紙に送ってきた「第11回アジア未来フォーラム」の基調講演動画でこのように述べた。干ばつや山火事のような気候災害、我々の日常を破壊するウイルス、貧富の差などで世の中が徐々に壊れつつあるため、さらに悪化するのを防ぐだけのためにも急進的な変化が必要だというのだ。ジジェク氏はフォーラム初日の12月2日に「ポストコロナ時代のニューノーマル」をテーマに基調講演を行う ジジェク氏は、コロナパンデミックは我々の経済システムがもたらした災害と見ている。今年7月に韓