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バンドとシンガーソングライタに関するbandshijinのブックマーク (27)

  • 涙のキッス 恋の終わりは、やさしい耳触り。

    曲について サザンオールスターズのシングル、アルバム『世に万葉の花が咲くなり』(1992)ほか、ベストアルバム『海のYeah!!』などに収録されています。 作詞・作曲:桑田佳祐。編曲は小林武史、サザンオールスターズ。 テレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』(TBS系列)書き下ろし主題歌。 私は高校生のときに(2003年ごろ)この曲を知りました。軽音楽部で一緒にバンドをやっていた友達がサザンオールスターズが好きで、その人から教えてもらった曲でした。 サザンオールスターズ『涙のキッス』リスニング・メモ オープニングのシンセブラス風の柔和な音色のハーモニー。これに、ポルタメントしながら上下するシンセの音が絡みます。 ちょっと奥から聴こえるピアノのトーンがオブリガード。 2コーラス目Aメロで原由子のハーモニーボーカルが目立ちます。 右側からエレキギターのカッティング。1拍目を空けて2拍目と3拍目

    涙のキッス 恋の終わりは、やさしい耳触り。
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    bandshijin 2021/04/04
    やさしい耳障りのサウンドが、主題のせつなさをかえって強調します。心が弱ってるときに聴いたらやられちゃいますね。私はいつもやられています。
  • 接吻 ORIGINAL LOVE サレオツ・コードの妙

    ジャズっぽく流麗、即興的。いぶし銀なギターのイントロ。画面の外からパーカッションの音? と思ったら足元に小さな木の箱のような楽器、慎ましやかに共振するタンバリン。田島貴男人が立ったまま右足で4つ打ちを踏んで演奏しています。 高音域までフェイクがふんだんに入ったボーカル。ライブならではのパフォーマンス、エンディングで熱量はピークに。コンパクトなステージで、一人の男から豊かな演奏が展開。好演です。 映像はYouTubeチャンネル:LIVE LOVERS officialより、田島貴男のFUJI & SUN’19出演時のもの。FUJI & SUNは2019年にはじめて開催されたフェス。会場は静岡県が設置する有料公園「富士山こどもの国」。2021年も5月15日・16日に開催予定(初日ヘッドライナーは私が熱烈支持する、くるり)。 MV 異国? MV。ロケーションは海外でしょうか。見晴らしのよいとこ

    接吻 ORIGINAL LOVE サレオツ・コードの妙
    bandshijin
    bandshijin 2021/04/02
    「コード進行の妙」の観点でORIGINAL LOVEの『接吻』を鑑賞すると、ひときわ燃えます!!!
  • 青春の影 チューリップ リスニング記とプチ聴き比べ

    曲の名義、発表の概要について TULIPのアルバム『TAKE OFF (離陸)』(1974)に収録されました。作詞・作曲:財津和夫、編曲:チューリップ、弦管編曲:青木望。 青春の影 リスニング・メモ(TULIPのアルバム『TAKE OFF (離陸)』より) ベーシック ドラムス。歯切れが良いですがまるっこく太く、パワーと暖かさがあるトーン。高いタムを右に、低いタムを左に定位させて広げています。ハイハットは右寄りでしょうか。客席からドラマーを見た場合の楽器配置に適っているようです。ほかのシンバル類はおそらくそれぞれで左右に広げてあるか。スネアとキックはほぼ中央ですがマルチマイクでかなり巧妙な音像づくりがされている……気がします。 ベース。コードチェンジに合わせた1小節に2回の2分音符ストロークを基調にしつつ、ところどころで経過的なラインをみせます。1サビ後2コーラス目に入る前や2サビ後の間奏

    青春の影 チューリップ リスニング記とプチ聴き比べ
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    bandshijin 2021/03/23
    己に付したラベリングのむこうにある私とあなたの関係こそが愛か。タイトル「青春の影」は曲の主題を抽出して本文中にない言葉をつかって題したのでしょうか。これから更新していく私とあなたの関係を際立たせます。
  • 帰って来たヨッパライ いかれたプレイバック・オブ・ライフ

    なんとサレオツなボサノバ風。こんな爽やかな垢抜けた曲じゃなかったと思いますが、もちろんこれも良いです。天の声は泉谷しげる! 天にいなそう。 曲について ザ・フォーク・クルセダーズの自主制作LP『ハレンチ』(1967)に収録されました。解散記念盤だったのに、話題になってむしろ再結成・プロデビューの曲になったようです。作詞:ザ・フォーク・パロディ・ギャング(松山猛・北山修)、作曲:加藤和彦。 原曲リスニング・メモ “おらはしんじまっただ〜”。短2度でウロウロと刺繍をくりかえす歌メロディ。なんといってもこの変な声です。普通の声で歌って録音したテープの回転速度を上げて再生した音を収録すれば、音声の速度と一緒にキー(音の高さ)も上がってこの変な声になるはずです。 ギターの音も回転速度変更の術で高く収録されているようです。ギターなのにマンドリンのような音色に感じますね。それでいて決してマンドリンでもあ

    帰って来たヨッパライ いかれたプレイバック・オブ・ライフ
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    bandshijin 2021/03/16
    主題はずばり「再生」でしょうか。変声、変音、変歌詞、変メロ。大変です!『帰って来たヨッパライ』
  • あの時君は若かった 未来からの嘆き

    ムッシュかまやつのアルバム『ザ・スパイダース・カバーズ【+3】』(1989年、再発2010年)。これに『あの時君は若かった』が入っています。 リスニング・メモ ムッシュのセルフカバー(1989) 打ち込みのリズム。シンセのフワァーとした音が厚みを出します。ドラムパートも打ち込みでしょうか? 輪郭が明瞭ですしキックがグリグリビチビチとほとばしっています。ベースもいかにもなシンセベース。軽い感じのピアノのトーンはアップライトの電子ピアノのサウンドでしょうか。エレクトリック・ギターのソロがさすがです。サクソフォンの合いの手も渋い。エンディングのシンセストリングスをずっと聴いていたくなります。発売時の1989年の「新しくてイイ音」のお手ってこんな感じだったのかもしれません。打ち込みのクリアで臨場感ある音像に洗練された生楽器や声の演奏を融合させています。素晴しきセルフカバー。優しい歌唱のダブリング

    あの時君は若かった 未来からの嘆き
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    bandshijin 2021/03/09
    ザ・スパイダース音源もムッシュの1989年セルフカバーも、お手本にしたいサウンド。今できる限りのことをすると、それが未来にとっての若さになるのですね。高校生が書いたという詞が深い気づきをくれます。
  • ギャランドゥ もんた&ブラザーズの博識と愛

    https://youtu.be/HSWkGTZJ280 西城秀樹の『ギャランドゥ』 西城秀樹の1983年のシングル曲。同年のアルバム『It’s You』にも入っています。 https://youtu.be/NXsshBbfT6E 発表時よりもだいぶ最近のパフォーマンスか。大人な雰囲気の玄人たちの演奏。Bmキーか。当時のセルフカバーから半音下げ(それでもすごい)。 作詞・作曲はもんたよしのり。1980〜1984年頃、もんた&ブラザーズとして活動。 もんたよしのり 声、キー もんた&ブラザーズ『ゴールデン☆ベスト』に入っている『ギャランドゥ』を聴きました。感激したので、ここからはこの演奏について述べます(サブスクや購入などで各々手繰り寄せて聴いていただきたし)。 特徴のある声質がすごいです。ハスキー。存在感、衝撃度。キーが異様に高いです。曲中、上のC(ド)まで用いています。実声といっていいの

    ギャランドゥ もんた&ブラザーズの博識と愛
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    bandshijin 2021/02/22
    西城秀樹が歌いヒットさせた『ギャランドゥ』を追うと、もんた&ブラザーズの音楽の博識と愛に行き当たります。ハスキーでハイトーンなもんた氏の声は異次元。曲中のボーカル音域は意外と1オクターブ内です。
  • チューリップ『心の旅』感情と旋律の大波小波

    財津和夫 チューリップといえば財津和夫で、財津和夫といえば彼がソロでもやっている『切手のないおくりもの』が好きだ。チューリップ(バンド)といえば財津和夫(フロントマン)と私が言ってしまうくらいに、強い独創性とリーダーシッ プを持ったシンガーソングライターだと思う。コード、メロディ、リズムを音楽の3要素とすることがある。それに歌詞をくわえて、これらの要素の独創性や平衡感覚が素晴らしいと思える音楽にひとつでも多く出会いたいし、私自身生み出したいと思っている。その鑑のような人物のひとりが財津和夫で間違いない。 飛翔のサビメロ 『心の旅』はチューリップの代表曲のひとつだと私は思っているし、これを読んでいるあなたもうなずいてくれる可能性があるだろう。“ああだから今夜だけは”で始まるメロディの上行が素晴らしいと思う。サビをドアタマに持ってきて強起している。かなりの人がこの音の記憶を深く刷り込むのではな

    チューリップ『心の旅』感情と旋律の大波小波
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    bandshijin 2021/02/20
    チューリップ『心の旅』。サビの飛翔メロディやAメロのそれとの対比、鉄則を思わせるコード進行とベース旋律やボーカル旋律の上下行、歌詞の別れと希望が醸す種々の大波・小波。
  • 『スーダラ節』と『おどるポンポコリン』と『明日があるさ』 無根拠でテキトーな吉兆

    先日このブログで『おどるポンポコリン』について書いた。 植木等らクレージーキャッツが歌唱・演奏した『スーダラ節』は、さくらももこの憧れの曲だったのかもしれない。彼女のエッセイ中で「いつかああいう歌を作りたい」、「その夢をすてずに作った曲」が『おどるポンポコリン』であるとされている場面があるそうだ(Wikipedia)。 確かに、ふたつの曲『おどるポンポコリン』と『スーダラ節』は私に猛烈に共鳴を感じさせる要素がある。それはなんといってもサビだ。 B.B.クィーンズ『おどるポンポコリン』 このように、意味のない音声がサビのほとんどを占める。なんということだろう。この国を中心に巨大なヒットとなった曲の、心臓ともいえる大事な部分、サビのほとんどが意味のない音声だなんて…! このことは、私に大きな啓示をくれる。 ミュージシャンや作家たちは歌の言葉、すなわち歌詞にさまざまな意味やメッセージを込める場合

    『スーダラ節』と『おどるポンポコリン』と『明日があるさ』 無根拠でテキトーな吉兆
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    bandshijin 2021/02/18
    テキトー男みたいなものは1960年代頃にはどんな印象で迎えられたのだろうか。「こうあるべき」「でもできない」そんな私は常に私とともにある。共感した人が多く、だからこそいずれも大きなヒットになったのかと。
  • Polaris『深呼吸』 心を照らす光

    先日Fishmans『いかれたBaby』について書いた。 Fishmansは私にPolarisへの導入をくれた。Fishmansのメンバーだった柏原譲(ベース)がPolarisのメンバーでもあるからだ。 両者の音楽は私の中でとても、近い位置付けにある。それは柏原譲というメンバーがかぶっているからだという説明だけでは不足するように思う。それでいて、その不足を明かす知見が私には足りないかもしれない。 FishmansとPolarisにおいて、私が共通点を感じる部分を言葉にする試みにお付き合いいただきたい。 FishmansとPolarisに私が思うところ ・ふわふわと漂うような、浮遊感ある音像の印象。残響のつくりかたのせいだろうか。 ・ボーカリストのトーンに「あそび」がある。これは「余裕」の意味の「あそび」。自由でのびのびとした印象を受けるし、力が抜けていて気持ちがいい。 ・ベーシストはいわず

    Polaris『深呼吸』 心を照らす光
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    bandshijin 2021/02/06
    Polarisに私はとても影響を受けている。言葉にできないから音楽にそれが滲み出るのかもしれない。『深呼吸』は真っ先に思いう浮かぶ大好きな曲。原田郁子(クラムボン)がピアノ・コーラスで参加している。
  • 潮の路 洋上の軌跡

    1月は阪神淡路大震災の周年。震災がきっかけで生まれた曲、『満月の夕』を最近味わった。今年は1月17日で26年経つ。 ソウル・フラワー・ユニオンは前から知っていたけれど、最近どんどん好きになっている。 バンドのフロント、中川敬を中心にその活動が多岐。いくつもの名義を使い分け、幅広く奥深いキャリアを歩んでいるのが彼らの公式サイトを見てわかる。 『満月の夕』を味わって、検索したり調べたりする中で他にもいくつかの曲名を知るに至る。 その中でひとつ、目をつけた。 潮の路 岸田繁カバー くるりの岸田繁が2016年にカバーを発表している。 波の音、ナイロン弦のポロリというイントロ、口笛の間奏。アコースティック・ギターでの弾き語り中心。サビのおしまいにかけて長くサスティンする音はなんの楽器だろう。複弦っぽい音もきこえる。Ⅴ→Ⅲmなどのリハーモナイズド(コードの置き換え)も効いている。キーはD。 ゆったりと

    潮の路 洋上の軌跡
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    bandshijin 2021/02/03
    中川敬ソロ名義、ソウルシャリスト・エスケイプのアルバム『ロスト・ホームランド』(1998)に収録。2016年にはトリビュートアルバムで岸田繁がカバー、配信が聴ける。トリプレットと歌の言葉が描く意志の軌道。
  • 満月の夕 26年越しの霊感 HEATWAVE、ソウル・フラワー・ユニオン 歌詞の違いについて

    昨日はこのブログで『満月の夕』について書いた。 検索したらあるドキュメントが見つかって、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)と山口洋(HEATWAVE)のこの曲における共作(あるいは分岐)の進み方がどのようなものだったのか、とてもよくわかった。 改めて曲ができた経過の端々を書いておくと、 ・アルバム制作中だった山口が中川宅を訪れてAメロを共作 ・阪神淡路大震災が起きる。中川は被災地をまわり、そこでの体験をもとにAメロだけだった曲をサビまで書き上げる。そのまま被災地でそれを歌ってまわる。『満月の夕』と題する。 ・中川の書き上げてしまったものを知り、山口が自分の立場から歌詞を書き加えたり中川版とはちがうものを付けたりして山口版ができる。 つまり、この『満月の夕』には中川版と山口版が存在する。 ソウル・フラワー・ユニオンによるパフォーマンス(文中私が中川版と呼ぶのに相当するもの) ふたつの曲に

    満月の夕 26年越しの霊感 HEATWAVE、ソウル・フラワー・ユニオン 歌詞の違いについて
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    bandshijin 2021/02/02
    ソウル・フラワー・ユニオン中川敬が書かずにいられなかったように、HEATWAVE山口洋もまたそれをしたのでは。認め合い、かつ対抗しているかのようなふたつのバージョン。刺激しあう仲はまるでライバル。満月はまた巡る
  • ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』幸せと好意はやけどのもと?

    earth music&ecology(ファッションブランド)のCMは私にTHE BLUE HEARTS『1000のバイオリン』(1001のバイオリン)を強く印象づけたという話を書いた。 earth music&ecologyについて検索していて出てきたWikipediaに次の音楽へのヒントがあった。 こちらのCMははじめて見た。 ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』 https://youtu.be/t-GY1ERBLzQ ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』。1966年のシングル曲。作詞・作曲はザ・スパイダースメンバー、ムッシュかまやつことかまやつひろし。 「なんとなく幸せ」。肩に力が入っていては逃げていってしまいそう。「なんとなく幸せ」という気持ちをいつも持っていられたらいいのに。それはむずかしいのかもしれないけれど、この歌がそれを閉じ込めている。この曲にアクセスすれば、私は

    ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』幸せと好意はやけどのもと?
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    bandshijin 2021/01/31
    ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』(1966)。earth music&ecologyのCMでたどり着く。跳躍と順次を組み合わせたメロディがいい感じ。作詞・作曲のムッシュかまやつに音楽番組『アーティスト』を思い出す。
  • くるり『コトコトことでん』時空にまたがる音楽の鉄旅

    “ことでん”こと高松琴平電気鉄道を主題にした曲。 電車が走って行く様子を思わせる“コトコトコトコト”という擬態語のような擬音語のようなサビ。「ことでんで」との押韻でくくる。 私はまだことでん沿線を訪れたことがない。この曲が恋の初々しさやわくわく感も一緒に、現地の風景に私を連れて行ってくれる(歌の結びには老後?の八十八カ所巡礼まで…)。 間奏がクラシカル。何かのソナタのようなアリアのような、古典音楽への敬愛を感じる。私はヘンデル『オンブラ・マイ・フ』を思い出したけれど、どれとは特定し難いさまざまな名曲のエッセンスが入っているのではないか。クラシックの知識も「ことでん」についての生の知見も持ち合わせていない私だからうまく解体しきれないけれど、きっと曲のテーマに沿った様々な暗示や示唆が込められているのではないか。 クラシカルな旋律なのだけれどエレピのようなトーンで表現されているので、音楽の鉄道が

    くるり『コトコトことでん』時空にまたがる音楽の鉄旅
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    bandshijin 2021/01/29
    畳野彩加とのツインVo.で沿線の情景を魅せるくるり『コトコトことでん』。間奏のクラシック愛にどハマり。これをベースにした新作『プラプラプラレール』はUCARY & THE VALENTINEと。プラレールのスピード感を見事に表現
  • 喜納昌吉&チャンプルーズ『すべての人の心に花を』と私

    毎年、5月になればそこここでおまつりが開催された。 日の東京の5月はなかなかいいもので、半袖でうろうろしても風邪を引かない。花粉症も一段落している。あと私の誕生月が5月だ。だからなんとなくイメージが良い…気のせいだが。(誕生日がめでたいというのも、なんでめでたいのか理屈を考え出すと実はよくわからないし、考え出すときりがない。) 話を戻そう、そこここでイベントが例年開催された5月頃だったけど、2020年はもちろんなかった。新型コロナウィルス感染症の影響があったからだ。「もちろん」と決めつけるのもおかしいけれど、各地の祭事や催しはことごとく控えられた。自粛の名のもと。 控えられた催しのひとつに、アースデーがあった。環境を考える日。私の住む西東京の志ある人たちはいつからかこれを掲げたイベントをやるようになり、近年の5月頃の恒例になりつつあるものだった…2020年までは。 かつての開催回で歌った

    喜納昌吉&チャンプルーズ『すべての人の心に花を』と私
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    bandshijin 2021/01/19
    国内外で多数のカバー版がある。本人たちによる演奏もたびたび更新されている。『BLOOD LINE』収録のオリジナル版を歌っているのは喜納友子。喜納昌吉&チャンプルーズ『すべての人の心に花を』
  • Warm And Beautiful 絞った音数の美妙

    なんて美しい曲なんだろう。ポール・マッカートニーのアルバムは一応、いくつも聴いている。そのすべてをすり切れるほどに聴くには未到だけど、日々、ポールの関連作を漁りながら「うわぁ、これもいい」「こんなのもあった」「あのときのこれだ!」といった具合に出会い直しながら魅力を発見し続けている。そんな風にして、最近改めてその美しさ、精緻な味わいを実感している曲が『Warm And Beautiful』。 Wings名義でリリースされている。アルバム『At the Speed of Sound』収録。11曲目でアルバムを締めるクローズィング・ナンバーでもある。邦題『やさしい気持』の名にふさわしい。あたたかでやさしい速度感のサウンド。 音数を絞ってある。ピアノはポール・マッカートニー。低音とトップ・ノートの2音だけで伴奏している瞬間も聴き取れる。歌を含めれば3音。これで十分なんだなと、音楽の奥深さを思い知

    Warm And Beautiful 絞った音数の美妙
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    bandshijin 2020/12/14
    強拍に堂々と置く非和声音がこの曲の肝。4分音符単位の動きを主にしている。同音連打と跳躍、大胆な非和声音とその解決が色彩を見せてくれる。これで十分。いや、これが十分。Warm And Beautiful 絞った音数の神妙
  • ウルフルズ『ガッツだぜ!!』同主調間の転調

    ∞ サブスクのランダム?再生 Apple Musicを使っているのだけれど、重宝している機能が「∞」。任意の曲を選んで表示させた状態でこのマークをタップすると、マークのとおり、延々とほかの曲の再生を続けてくれる。それも、いま選んでいる任意の曲と近い(と思われる)ものを。 と書いてはみたものの、何が「近い」うちに入るのかわかりかねる。察するに、主にジャンルとか時代とか地域だと思う。関連づけの要素にはほかにどんなものがあるのだろう。 要は、自分の好きな曲を再生してこの「∞」をオンにしておくと好みに近いものが次々にプレイされる可能性が高いということ。 そのおかげで新しい出会いがあるのはもちろんうれしいが、既に知っている好きな曲が勝手にプレイされることが多い。このおかげで、私は日々「味わい直し」を楽しんでもいる。 That’s the Way ...ではなく『ガッツだぜ!!』 この曲を久しぶりに聴

    ウルフルズ『ガッツだぜ!!』同主調間の転調
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    bandshijin 2020/12/11
    ウルフルズ『ガッツだぜ‼︎』。ファンキーでブルージーな匂いを4つ打ちのディスコビートに乗せた佳作。サビ⇔ヒラウタでの同主調どうしの転調が吉。PVがとにかくヘンテコ。
  • くるり『BABY I LOVE YOU』属調との連結の妙

    くるり – 列島ウォ~リャ~Z at Sapporo PENNY LANE24 (2019.06.21)(残念ながらリンク切れ)。 ライブ中盤に『BABY I LOVE YOU』が含まれていた。この曲のライブを鑑賞したのは私はこのときが初めてだった。改めて曲の魅力を思う。 BABY I LOVE YOU 収録アルバムは『NIKKI』(2005年)。『BABY I LOVE YOU』はシングル曲でもある。(執筆時から)15年前…リリース時、私は浪人生だったのを思い出す。 マサチューセッツで録音したという。当時のロッキング・オン・ジャパン誌でインタビューを読んだ。おぼろげな私の記憶によれば、ヘッドフォンを使わないで録音したとメンバーが述べていた(つまり、スピーカー等でオープンエアーにモニター音を出す。収録音にモニター音がより多くカブるやり方といえる)。独特な収録方法や環境、積極的な音作りの賜物

    くるり『BABY I LOVE YOU』属調との連結の妙
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    bandshijin 2020/12/09
    転調がスムーズ。コード進行、前後の関係に着目。複数のボーカルパートのポジショニングの変化にも。温かみある音像も魅力。また好きになった一曲、くるり『BABY I LOVE YOU』。先日のYouTube Music Weekendで聴いて。
  • フジファブリック『若者のすべて』 同じ空を見上げる僕ら

    『若者のすべて』を私が知った時期 私がフジファブリック『若者のすべて』を知って大好きな一曲に加えたのは、たぶん2009年12月末以降だ。 「何か」話題になっていて、なんとなくレンタル屋さんに行ってフジファブリックの音源を手に取って聴いたんだったと思う。 『「何か」話題になって』という部分がなんなのかというと、たぶん、フジファブリックの亡くなったボーカリストでソングライターの志村正彦を悼んで、イベントで『若者のすべて』が演奏されたという事実を伝える音楽記事を私が目にした、とかそういうことだったんじゃないかと自分で理解している。詳しく覚えていないのだ。なんとなく、その頃にそんなようなことがあって、『若者のすべて』を知ったんだったと思う。 フジファブリックの存在自体は、それよりも前にテレビCMで知っていた。『FAB FOX』(2005)だったか、オオカミの面をかぶった被写体と音楽が印象的だった。

    フジファブリック『若者のすべて』 同じ空を見上げる僕ら
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    bandshijin 2020/12/05
    自分の葬式で自分の曲がかかったらどんなだろうな。遺作になってもいいという気持ちでいつもやっている。なんだかんだ生き続ける欲望を保って。この『若者のすべて』という「同じ空」みたいな名曲を見上げながら。
  • キセル『ハナレバナレ』に寄せて(その2) 平静な叙情

    『ハナレバナレ』についてもう一度書こう キセルのことは、くるり主宰のコンピレーション・アルバム『みやこ音楽』に収録された曲『ハナレバナレ』で知った。 といったようなことほかはこのブログのこちらの記事に書いた。 記事の投稿は今年の6月8日。およそ5か月前に私が書いた記事なのだけれど、我ながら恥ずかしくなるような稚拙な文章。今でも稚拙だけど。 振り返ってみると、上の記事でふれているのは ・『みやこ音楽』でキセル『ハナレバナレ』を知ったといういきさつ ・ローファイ感ある音が好き ・曲のコード進行について ・ベースのテンション音が心地よい ・ポルタメントするシンセ音が風味絶佳 ・『ハナレバナレ』には2バージョンある ・執筆当時ちょうど京都出身バンド「浪漫革命」を知った時期で、好きだと思う音楽に京都という共通点があることに1人から騒ぎ といった点だった。 ところで、私はこの記事の投稿からおよそひと月

    キセル『ハナレバナレ』に寄せて(その2) 平静な叙情
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    bandshijin 2020/11/12
    キセル作品に通底する達観、無常観、平静さと叙情に私は敬愛を寄せる。名曲『ハナレバナレ』の2つの異なるバージョンについて。
  • Astaire SUEMITSU & THE SUEMITH 末光篤 ピアノ・エンターテイナー

    SUEMITSU & THE SUEMITH『Astaire』(2006) 2000年代 TVドラマテーマ曲 ベストというプレイリストにSUEMITSU & THE SUEMITH『Astaire』があった。 エレクトリックギターの同音連打のカッティングのオープニング。ストリングス。ピアノのストローク。ダブったボーカル。 リフレインするサビの歌い出し。解放感あるコードのうつろいが透き通る。あれよあれよと率いられて、いろいろなところに連れて行かれてしまう感じ。それも、夢のある場所に。 曲名の『Astaire』はフレッド・アステアから。フレッド・アステアはエンターテイメント・スター。アメリカ出身のダンサー・俳優・歌手。 「夢のある場所に次々と連れて行かれてしまう感じ」は、リスナーとして非常に、表現者の的を射た受け取り方かもしれないと我ながら思う。そう、フレッド・アステアがたくさんの聴衆をそうし

    Astaire SUEMITSU & THE SUEMITH 末光篤 ピアノ・エンターテイナー
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    bandshijin 2020/10/29
    木村カエラ『Butterfly』作曲の末光篤。『花嫁は厄年ッ!』(TBSドラマ)主題歌『Astaire』。アニメ"のだめ"Op/Ed。アレンジのセンス、コードワーク、熾烈なピアノプレイ、あか抜けた歌唱のダブサウンド。私はすっかりファン。