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作曲に関するbandshijinのブックマーク (11)

  • 真夜中のギター 孤独と詩情

    すっと立って堂々と歌っていますね。手振りを交えています。響きの得られる歌唱を体得していますね。専門機関で声楽や舞台表現を学んだ方かもしれません。 https://youtu.be/vgLnARqIONk こちらのほうが後年のもののようです。ビブラートが強くかかるサスティンです。語頭の立ち上がりに貫禄が出ました。フレームには入ってきませんが後半でハーモニーボーカルのバッキング。 曲について 千賀かほるのデビューシングル曲(1969)。この曲で第11回日レコード大賞新人賞を受賞したとのこと。 私は歌に載っているのを見てこの曲を知りました。シンプルな出だしの印象。作詞者を見るに吉岡治。『おもちゃのチャチャチャ』を子供向けに補作詞した人と記憶していました。 作曲の河村利夫はサクソフォン奏者でもあり編曲もする方のようです。武蔵野音楽大学出身者で、音楽教室なども営んでいる様子。コロムビアの専属作曲

    真夜中のギター 孤独と詩情
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/27
    歌詞、メロディの無駄のなさや普遍性はもちろん、ストリングスの対旋律やフレージングに象徴される編曲のセンスの高さに私はとても感激しました。作曲者が編曲者を兼ねる好例だと思います。筒美京平もそうですよね。
  • 世界は二人のために 佐良直美と没入の歌

    私はいずみたくファン。歌謡曲をたくさん載せた歌を見ていると、彼の作品にたくさん出会えます。あれもこれも、それもいずみたくなの?! と言いたくなるほど彼は多作で、そのひとつひとつで私の心を揺さぶります。 『世界は二人のために』もその1曲。私の手持ちの歌に載っていて、ふんふんと鼻歌で音をとってみると、なんかいい感じ。音形の反復がきれいで、覚えやすいのです。“愛” “花” “恋” “夢” などと、2音で発音する単語を強拍に置いて印象づけています。 この曲、そのうち自分でも弾き語りしてみようと思いつつも一度、寝かせていました。 シン・エヴァンゲリオン劇場版に『世界は二人のために』 加入しているAmazon Primeで何気なく『シン・エヴァンゲリオン劇場版 冒頭12分10秒10コマ』を見ていたら、どうも覚えのあるメロディが聴こえてきます。登場人物が口ずさんでいる……という演出。あ、この曲知って

    世界は二人のために 佐良直美と没入の歌
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/18
    “二人のため 世界はあるの” との言葉の意味を取り出して味わってみると、なかなか極端です。恋愛中の二人はまさに盲目。世界のすべてが自分たちの脇役に思えるかもしれません。それもまた真実。
  • さらば恋人 筒美京平の作編曲、ペンタトニックはずし

    堺正章といえば『北風小僧の寒太郎』。 そして彼といえばテレビタレント。「いただきました! 星みっつ!」(TBSの料理バラエティ『チューボーですよ!』)を唱える彼の声が私の記憶にあります。 彼が所属したザ・スパイダースとしての活動を私が認知し始めたのはむしろ最近。同じくザ・スパイダースメンバーのかまやつひろしが書いた『なんとなくなんとなく』は私の大好きな一曲です。 さらば恋人 彼のソロデビュー曲が『さらば恋人』(1971)。音楽のサブスクサービスでこれに近い年代の音楽を次々に再生して聴いていたら、偶然巡り合うことができました。 ドン、ドドン! というティンパニーが奏でる属音の低音保続の上で和音が進行。上声部は主要でシンプルなコードなのに、低音に属音(ヘ長調なので「ド」)がいることで響きに緊張感があります。しゃれていますね。 ソファソファソソー、といった音形が印象的。のちの間奏の部分でも似た音

    さらば恋人 筒美京平の作編曲、ペンタトニックはずし
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/05
    民謡の哀愁と西洋音楽の旋律の滑らかさを調合したような洒脱さが光ります。弦の編曲は南沙織『17才』などでも味わいました。堺正章の声質が味わい深い。作詞はザ・フォーククルセダーズの北山修です。
  • 亜麻色の髪の乙女 青空の下の幸福

    『亜麻色の髪の乙女』を私は2002年の島谷ひとみによるカバーで知りました。シャンプーのCMにつかわれていましたね。 ウクレレのような軽やかな撥弦楽器の音色に乗せたイントロを経て0:54頃〜4つ打ちのキックに乗った伸びやかなエレキギターの音。私はこれに、小〜中学生の頃に好んで聴いていたL’Arc〜en〜Cielの曲『NEO UNIVERSE』を思い出します。いずれも爽やかで開放感・清涼感のあるサウンドです。 島谷ひとみの話に戻って、2002年時はカバーだと知って「へぇ」と思いつつも、オリジナルは誰で作曲者は誰で……と辿って求めるほど熱心ではありませんでした。 これを最初に歌ったのはヴィレッジ・シンガーズ。 こちらの映像は2002年の島谷ひとみによるカバーのヒットをきっかけに、グループが再び動き出した頃のもののようです。複弦の音像が印象的な赤いギターは名器、リッケンバッカーでしょうか。間奏に入

    亜麻色の髪の乙女 青空の下の幸福
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/04
    彼に会いにいく→彼に会えた。あるいは、彼に会えた→帰る。また今度いつ会えるかな。歌に含まれるシーンは、ほとんど1〜2カット?幸福に焦点が当たっているがゆえ、かえって他の部分を想像します。人生いろいろ。
  • 瀬戸の花嫁 門出と試練

    小柳ルミ子のシングル曲(1972)。作詞:山上路夫、作曲:平尾昌晃。 上リンク先の映像は第59回日レコード大賞出演時のものでしょうか。2017年に没した平尾昌晃は同年のこの機会に特別功労賞を贈られています。小柳ルミ子の歌唱がなお感慨深く響きます。1972年時の歌唱よりも単語の語頭がより強調されて感じます。平尾氏への敬意や哀悼が表れているのかもしれません。 こちらの方が当時(シングル発売時)に近いものでしょうか。瑞々しくかろみのある歌唱です。近年も当時も、変わらない伸びと透明感です。 曲について 小柳ルミ子はB♭メージャー調で歌っています。シ♭〜オクターブをまわりレまで、10度の音域が出せればこの曲は歌えます。落ち着きある曲調。純朴な歌です。 ピークの成し方 私が面白いなと感じたのは、音程のピークがAメロにあること。高い「レ」はAメロで出てきます。変化を出すBメロ(サビ)でハイトーンを聴か

    瀬戸の花嫁 門出と試練
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/02
    音域のピークはAメロ、ボトムはBメロ。リズム形の妙もBメロ。歌詞“愛があるから” “男だったら”に考えさせられる。爽やかで純朴に描き切っているからこそ先に待つ試練や苦難を予感。小柳ルミ子の歌唱みずみずしい
  • いつも何度でも 声の隙間、言葉の向こう側

    作詞:覚和歌子、作曲:木村弓。木村弓が弾き語っている弦楽器は、ライアー。ぴとぴとと触れただけで音が出ているみたいに見えてふしぎに思えます。弦を弾く(はじく)動作がもっと大げさに見える様子を想像しましたが、とても小さく無駄のない動作で綺麗な音が出せるのだと知りました。 アニメ映画『千と千尋の神隠し』(スタジオジブリ、監督:宮崎駿、2001年)の主題歌としてあなたも知っていたのではないでしょうか。私も人前で演奏する機会があったときにこの曲を選んで歌ったことがあります。そのとき聴いた人に喜ばれた…かどうかは定かではありませんが、演奏者にも非常に好まれる曲かと思います。 曲について 構成 8小節のAメロ(平歌)パターンを反復し、合計16小節(細部は歌詞に合わせてパターンを微妙に変えていますね)。Bメロ(サビ)も8小節の定型の反復(合計16小節)が基です。後半は割り方を部分的に細かくし8分音符の連

    いつも何度でも 声の隙間、言葉の向こう側
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    bandshijin 2021/02/28
    繊細なライアーの響き、ラ・ル・ホなどの単純な発音によるスタッカートの歌唱は名演。音の隙間、言葉の隙間に私の気持ちは動く。情報量で埋めない歌唱が今の私に心地よい。
  • 夜明けのうた 「たくテク」光る、麗しのメロディ

    岸洋子が歌った『夜明けのうた』。作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく。1964年にシングルがリリースされています。同年に坂九もこの曲のシングルを出しています。1963年に坂が主演したドラマ『ぼうや』の主題歌となりました。よって、世間の認知が先なのは坂版でしょうか。岸の持ち歌という認知が強いのか、どうでしょうか。 “よーあーけのー”……。歌い出しから4度跳躍の音形。すっと跳躍先の音程に乗るかろやかさ。ひとつひとつの音程を保ち、のびやかにビブラートをかけていきます。やがて来るまぶしい朝陽を待つ、束の間……空間と色彩のグラデーションがずっと続いていくような岸洋子の歌唱が見事です。 ちなみに『夜明けのうた』は先日このブログで取り上げた『恋の季節』(ピンキーとキラーズ)と同じに、いずみたく・岩谷時子による作品です。 岩谷時子の作品といえば私としては『友だちはいいもんだ』(劇団四季のミュージカル『ユ

    夜明けのうた 「たくテク」光る、麗しのメロディ
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/27
    歌本を見ても音源をめぐっても、いずみたく作品にビビッときます。直感の要因を、思考と鑑賞を深めることで探っていくと理屈で解釈できる部分が確かにあると思えます。でも、後にも先にも直感が好きだと云うている。
  • 太陽がくれた季節 いずみたくメロディの魅力

    青い三角定規が歌い、1972年にシングルリリースした『太陽がくれた季節』。 いずみたくのメロディの魅力 私はいずみたく作品のすっかりファンです。私が書いているこのブログサイトの虫めがねマークのところに“いずみたく”と入れて検索することでヒットする関連記事も増えつつあります。『手のひらを太陽に』『見上げてごらん夜の星を』『ゲゲゲの鬼太郎』『いい湯だな』『恋の季節』全部いずみたく作品です。歌をぱらぱらめくっていていずみたくの名前を見つけたり、ネットで検索していて知っている曲名に出会ったと思ったらそれもいずみたくの作だとわかったりしたときには「これもかぁ!」と異常な興奮を覚えるほどになってしまいました。それほどに私の世界はそこら中がいずみたくなのです。 いずみたく作品の、何が私はそんなに好きなんだろう。その謎を明かす要因かわかりませんが、思うことがあります。いずみたく作品の歌メロディを譜面に起

    太陽がくれた季節 いずみたくメロディの魅力
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/26
    ばらばらにしたり、くっつけたり、混ぜたりして練り上げられたモチーフのまとまりは磨かれたキャラクター。かれらの能動の軌跡、構成は物語。いずみたく作品は音楽なのにもっと総合的な創作物に思えてきます。
  • リンゴの唄 赤の向こうの味わい

    朗々と明るい響きと表情を終始保って歌っています。体を揺らし、腕を振ります。フィニッシュの“かわいやリンゴ”は上のほうの音域に飛び、堂々のロングトーン。 映像の結尾に「年忘れ にっぽんの歌」と出てきます。時期はいつでしょうか。並木路子は1921年生まれ。彼女の容姿、番組の題字や字幕の雰囲気から察するに1970代後半〜1980年代くらいに放送されたものかと想像します。 頂点と結びで主題の“リンゴ” この曲の短調の歌い出しは、あなたがどんな人であろうと、日の人であれば一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか(あるいは外国の人でも)。 あらためて曲を見つめてみると意外だったのは、曲の冒頭すなわち前奏の部分は長調ではじまっているということです。上にリンクした動画でいえば0:15頃。一度長調の主和音に解決した直後の小節で、同主短調に移っています。C→Cmというコードの動きです。ストリングス

    リンゴの唄 赤の向こうの味わい
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/23
    戦後の象徴にされがちな『リンゴの唄』。私は『悲しくてやりきれない』→サトウハチロー→リンゴの唄とたどり、幾度か接触を繰り返して次第に関心が高まりました。ことばと旋律に技巧が凝らされています。
  • 童謡『赤とんぼ』 子守奉公の姐やと三木露風 〜『竹田の子守唄』をサイドストーリーに味わう〜

    最近ソウル・フラワー・ユニオンのレパートリーをよく聴いていた。アイリッシュ音楽の重要人物・ドーナル・ラニーと彼のバンドとの共同名義のアルバム『MARGINAL MOON』には『満月の夕』『潮の路』といった私の好きな作品が入っている。また、『アリラン』『竹田の子守唄』と、民謡に心を委ねる態度も感じる。 『竹田の子守唄』は赤い鳥のレパートリーとしても私は認知している。『翼をください』をB面にした、彼らのシングル曲でもある(『翼をください』のほうが合唱曲として学校教育の中で親しんだので、B面というのが意外だった)(あまりAやらBやらに差異もないか)(両A面なんてのもある)。 『竹田の子守唄』は子守奉公の少女が主体になった唄である。労働歌でありブルースのようなものでもあると私は認識している。実際に京都府伏見の竹田に伝わる唄だったものを、尾上和彦が採譜しそれがフォーク・ミュージシャンたちのあいだで広

    童謡『赤とんぼ』 子守奉公の姐やと三木露風 〜『竹田の子守唄』をサイドストーリーに味わう〜
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/14
    子守奉公もよく知らずに『赤とんぼ』を聴いたり歌ったりしていた。『竹田の子守唄』を鑑賞した流れでそれが見えてきた。『竹田の子守唄』は子守奉公目線。『赤とんぼ』はその子守を受けた側の目線。
  • 夢で見たアイドルのめっちゃいい曲 The Beatles、松田聖子、SMAPを思う

    男性5〜7人くらいの、あるアイドルグループのある曲を耳コピして、家のベッドの上であぐらをかいてアコースティックギターで弾き語りしてみたら、めっちゃいい曲だった。…という夢を見た。 最近私は、弾き語りカバー動画を録ってYouTubeにアップロードして公開するという活動をしていて、毎日1曲更新している。いつ始めたんだろうと投稿を始めた最初の動画を手繰ってみると7月17日だった。1か月は経つと思っていたけれど、1か月と10日を過ぎていた。 たかが1か月と10日超だけれど、それでも貧弱なレパートリーを持つのみの私はネタ切れしてくる。限られたネタを消費しながら、微々たる時間稼ぎをして、これまで一度も耳コピや弾き語りをしたことがない新曲にもチャレンジする。私はネタと時間に飢えている。 そんなわけで、冒頭の夢を見たのだろう。夢にまで見始めたら病気だろうか。これが病気なのだとしたら、世の中にはけっこういろ

    夢で見たアイドルのめっちゃいい曲 The Beatles、松田聖子、SMAPを思う
    bandshijin
    bandshijin 2020/08/29
    アイドルと非アイドルの境界はわからないけれど、私が好きな曲の提供者がバンドマンやシンガーソングライターであるケースは多い。松田聖子『天国のキッス』なんて、松本隆・細野晴臣。元はっぴいえんどのお二人だ。
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