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ROCKに関するbandshijinのブックマーク (104)

  • 河島英五『酒と泪と男と女』を聴いて 心を持ってく擦れたサスティン

    リスニング・メモ 右にオブリガードのアコースティック・ギター。左にストロークのリズム・アコースティック・ギター。 ベース。平歌では1コードに対してストロークも1回を基調に。サビではストロークを増やし音程の動きも多くなります。コシがあってハイエンドな音色です。 ドラムス。ダイナミクスに幅のある表情豊かな演奏が妙です。平歌や間奏ではかなり抑えていて、スネアのスナッピー(響き線。裏側のヘッドに接するように張ってある金属の縮れた線)が短くパツッと鳴り、衝突と胴鳴りを抑えた音色です。サビではダスンッと胴に響く音を聴かせています。またサビではスネアのストロークにタンバリンも重ねていますね。 オルガン。ヒュー…と、高い周波数にピークがある感じの音色です。主にコードチェンジの度に1ストローク。ベースの動き方にも似た2分音符中心の動きです。イントロで目立っていますね。 ピアノ。ベーシックリズムとハーモニーを

    河島英五『酒と泪と男と女』を聴いて 心を持ってく擦れたサスティン
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/24
    私の中にある側面を河島英五は全身で発しているのです。もちろん、勝手に河島英五の波長に、たまたま私がコミットした、共振したというだけの話なのですけれど。
  • ザ・サベージ『いつまでも いつまでも』メロディの波、海の揺らぎ。

    原曲リスニング・メモ 空高くから光がさすように熱い口笛が高鳴るイントロ。 ストリングスは中央、やや高域でⅴ→ⅵ→ⅶ→ⅵのカウンターラインを奏でます。固定音でいえばラ♭→シ♭→ド→シ♭。原曲のキーはD♭メージャーです。 エレキギターのリズムストロークが左に。アップピッキングで裏拍のノリを出したオルタネイトピッキング。アルペジオを交えた旋律的なメロディのエレキギターは右です。 ベースが真ん中でズンズンと響きます。ドラムスは右寄りに定位。 サクソフォンも左側でⅴ→ⅵ→ⅶ→ⅵのカウンターライン。 朗々と歌うボーカルです。録音時、何歳くらいなのでしょう、貫禄ある磨かれた印象の声。渋さ漂います。サスティン時にしっかりとビブラート。要所でハーモニーパートのボーカルも入ってメロディのコシを強めます。 間奏で右から聴こえるエレクトリックギターの和声的なプレイが巧みです。管楽器が照りのある音色でプァ〜ッとせり

    ザ・サベージ『いつまでも いつまでも』メロディの波、海の揺らぎ。
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/17
    Bメロ後半では同音連打を見せてそれを破る非固有音! 借用和音であるⅡMに合わせて、固有音を半音高めて上方変位させそのまま属音(ドレミファでいうところのソ)へリーチ! ドラマチックです。
  • 帰って来たヨッパライ いかれたプレイバック・オブ・ライフ

    なんとサレオツなボサノバ風。こんな爽やかな垢抜けた曲じゃなかったと思いますが、もちろんこれも良いです。天の声は泉谷しげる! 天にいなそう。 曲について ザ・フォーク・クルセダーズの自主制作LP『ハレンチ』(1967)に収録されました。解散記念盤だったのに、話題になってむしろ再結成・プロデビューの曲になったようです。作詞:ザ・フォーク・パロディ・ギャング(松山猛・北山修)、作曲:加藤和彦。 原曲リスニング・メモ “おらはしんじまっただ〜”。短2度でウロウロと刺繍をくりかえす歌メロディ。なんといってもこの変な声です。普通の声で歌って録音したテープの回転速度を上げて再生した音を収録すれば、音声の速度と一緒にキー(音の高さ)も上がってこの変な声になるはずです。 ギターの音も回転速度変更の術で高く収録されているようです。ギターなのにマンドリンのような音色に感じますね。それでいて決してマンドリンでもあ

    帰って来たヨッパライ いかれたプレイバック・オブ・ライフ
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/16
    主題はずばり「再生」でしょうか。変声、変音、変歌詞、変メロ。大変です!『帰って来たヨッパライ』
  • 斉藤和義『Boy』浦沢直樹作画のMV視聴メモ 心の底まで、自由でいたい。

    蝉の声降りそそぐ夏休み感。 ナワトビを引きずっている? と思ったらアイスのはずれ棒。これをアンプ風ダンボールにinput。銘柄はHender(ヘンダー)か。Fenderのパロディですね。 ほうきをギターがわりに。頭も足も上下させてビートをとっています。ロッカーですね。 ドラムスの鳴り物はオナベ。スタンドは傘。太鼓はやっぱり段ボールです。 ベーシスト風の彼はなんとレフティです。ポール・マッカートニーみたいですね。 斉藤和義ご人も登場。よく似ています。浦沢直樹の業、漫画風のコマ割りも。少年らと斉藤和義の世界の関係がなんともいえません。い入るように斉藤和義へまなざしを送っているようにも見えます。少年らと斉藤和義が同時並行、もしくはカットで入れ替わりつつ提示されます。 好きな女子がほかの男子と歩いているところを目撃したのでしょうか、小学生くらいにみえましたがこのシーンでは中学生くらいに見えま

    斉藤和義『Boy』浦沢直樹作画のMV視聴メモ 心の底まで、自由でいたい。
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/12
    斉藤和義『Boy』。アニメーションならではの場面の移ろい。少年は心の中の人格のあらわれでしょうか。迫る謎の影はなんでしょう。ゆく先に立ち塞がる何か…やめんなよ!と自分を奮わせるのもまた、少年だった自分か。
  • あの時君は若かった 未来からの嘆き

    ムッシュかまやつのアルバム『ザ・スパイダース・カバーズ【+3】』(1989年、再発2010年)。これに『あの時君は若かった』が入っています。 リスニング・メモ ムッシュのセルフカバー(1989) 打ち込みのリズム。シンセのフワァーとした音が厚みを出します。ドラムパートも打ち込みでしょうか? 輪郭が明瞭ですしキックがグリグリビチビチとほとばしっています。ベースもいかにもなシンセベース。軽い感じのピアノのトーンはアップライトの電子ピアノのサウンドでしょうか。エレクトリック・ギターのソロがさすがです。サクソフォンの合いの手も渋い。エンディングのシンセストリングスをずっと聴いていたくなります。発売時の1989年の「新しくてイイ音」のお手ってこんな感じだったのかもしれません。打ち込みのクリアで臨場感ある音像に洗練された生楽器や声の演奏を融合させています。素晴しきセルフカバー。優しい歌唱のダブリング

    あの時君は若かった 未来からの嘆き
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/09
    ザ・スパイダース音源もムッシュの1989年セルフカバーも、お手本にしたいサウンド。今できる限りのことをすると、それが未来にとっての若さになるのですね。高校生が書いたという詞が深い気づきをくれます。
  • サディスティック・ミカ・バンド『タイムマシンにおねがい』 ザ・SF黒船

    タイムマシンにおねがい 曲の名義、発表の概要について 作詞:松山猛、作曲:加藤和彦。サディスティック・ミカ・バンドのシングル、アルバム『黒船』(1974)に収録。 サウンドリスニング・メモ https://youtu.be/b8ATGykcyYg ダブリングしたボーカルがいきなりハイテンションで飛んできます。 エレキギター、ドカーン! こちらもダブってあります……というか左右で違うリフのイントロ。中央奥付近にも聴こえる? 少なく見積もっても合計3〜4はギターが入っていそうです。 ドラムスのハイハットとタンバリンがジャクジャクジャクジャク・・・リズムをキープする脇役? いえいえ、興奮をあおり目立っています。ときおりシックスティーン。スネアの音が格好良い。 奥のほうに鍵盤の類がきこえます。ピアノ、それにオルガンでしょうか。ピアノやエレキなどウワモノがかなりエイトビートを出しているので、むしろ

    サディスティック・ミカ・バンド『タイムマシンにおねがい』 ザ・SF黒船
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/07
    やばいボスが降臨した感。ぶわっとくるエレキギター。左右のリフと中央付近にコードを伸ばすギターが重ねてあるようです。ベースは意外と細かい打点を含むフレーズを要所に入れています。
  • 我が良き友よ ペンタトニック・マイナー・スケール・アッパーカット かまやつひろし、吉田拓郎

    鋭いエレクトリック・ギターの演奏。ストリングス、ラテン・パーカッション(ボンゴでしょうか)、ビブラフォン、バンジョー、ドラムス、ベースも聴こえます。ムッシュ(かまやつひろし)のボーカルはダブリングしているようです。エレクトリック・ギターも左右にダブっています。エクトリック・ピアノも引っ掛けた装飾音の演奏が垢抜けています。ラスト・コーラスでバンジョーが目立ってくるのが意図的です。なかなか大所帯な編成ですがそれぞれに強調しつつも明瞭で、全体的に鋭く力強い音像づくりに成功しています。素晴らしい音源です。 作曲について 声域 ワンコーラスはド〜上のミ♭と、1オクターブ+短3度の範囲で歌えます。半音の転調を含めると1オクターブ+長3度。かまやつひろしの飄々とした独特のキャラクターの歌声が “心地よし” です。 歌メロ 作家の個性は曲に出ますね。かまやつひろしが歌っていても、背景に吉田拓郎がダブって(

    我が良き友よ ペンタトニック・マイナー・スケール・アッパーカット かまやつひろし、吉田拓郎
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/06
    Bメロのペンタトニックマイナースケールの節回しは見事なアッパーカット。ラストコーラスではこれでもかとトドメ。男同士の無粋な関係のおかしみを独自の言葉で紡いでいます。
  • リンゴ追分 花びらの刹那さ 美空ひばり、UAのカバー

    美空ひばりの『リンゴ追分』 美空ひばりの『リンゴ追分』。1952年に発売した彼女のシングル曲。同年、ラジオドラマ『リンゴ園の少女』(TBSラジオ)の挿入歌として書かれました。作詞:小沢不二夫、作曲:米山正夫。 当初のものはモノラル音源のようです。フルートが目立つイントロ。ウッドブロックのリズム。ピチカートを交えたストリングス。クラリネットが歌パートのメロディをなぞって一緒に動きます。音を伸ばして印象を変えるBパート(“津軽娘は…”の部分)。ピアノが置く和音がしゃれた響きです。ホルン、低域の木管のようなパートも聴こえる気がします。和音の支えを厚くしています。弦+木管五重奏+ピアノ+パーカッションといった感じの伴奏編成でしょうか。 2コーラス目のAパートにあたるところがせりふ。りんご含む種々の花が咲くきれいな季節の描写から転じる、花散らしの雨。亡き母を回顧し、悲しみが重なります。 ホ短調。和音

    リンゴ追分 花びらの刹那さ 美空ひばり、UAのカバー
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    bandshijin 2021/02/24
    絢爛な瞬間は雨にたやすく散らされる。道は無限に分岐する。刹那さがリンゴの花びらに重なる。美空ひばり『リンゴ追分』とUAのカバーに寄せて。
  • チューリップ『心の旅』感情と旋律の大波小波

    財津和夫 チューリップといえば財津和夫で、財津和夫といえば彼がソロでもやっている『切手のないおくりもの』が好きだ。チューリップ(バンド)といえば財津和夫(フロントマン)と私が言ってしまうくらいに、強い独創性とリーダーシッ プを持ったシンガーソングライターだと思う。コード、メロディ、リズムを音楽の3要素とすることがある。それに歌詞をくわえて、これらの要素の独創性や平衡感覚が素晴らしいと思える音楽にひとつでも多く出会いたいし、私自身生み出したいと思っている。その鑑のような人物のひとりが財津和夫で間違いない。 飛翔のサビメロ 『心の旅』はチューリップの代表曲のひとつだと私は思っているし、これを読んでいるあなたもうなずいてくれる可能性があるだろう。“ああだから今夜だけは”で始まるメロディの上行が素晴らしいと思う。サビをドアタマに持ってきて強起している。かなりの人がこの音の記憶を深く刷り込むのではな

    チューリップ『心の旅』感情と旋律の大波小波
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/20
    チューリップ『心の旅』。サビの飛翔メロディやAメロのそれとの対比、鉄則を思わせるコード進行とベース旋律やボーカル旋律の上下行、歌詞の別れと希望が醸す種々の大波・小波。
  • アリラン 朝鮮民謡 SOUL FLOWER WITH DONAL LUNNY BAND

    “美人 アリラン ガムラン ラザニア マウスだってキーになって 気分 イレブン アクセス 試そうか”(PUFFY『アジアの純真』より、作詞:井上陽水 作曲:奥田民生) 先日、井上陽水の作詞を味わった。その中で注目した曲、『アジアの純真』。 1番のメロ(再度)のところで歌われる詞が先に引用したもの。 ガムランはアジアの民族音楽。私は音楽大学(出身校)でもちょっとふれことがある。ラザニアは料理だろう。イタリアンだったか。で、アリランってなんなん? と思って検索したら、朝鮮の伝説上の峠?のことだそうで、同時にその名前を冠した朝鮮民謡も有名とのことがわかった。伝説上だから「ここがアリランです」と具体的に限定するのは難しいようなのだけれど、伝説や民謡が普及してか、実際に朝鮮の各地にアリランの名で呼ばれる場所があるのだそう。 という認識を築いて数週後の昨日、あらためて検索を重ねたらなんとアリランはユネ

    アリラン 朝鮮民謡 SOUL FLOWER WITH DONAL LUNNY BAND
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/07
    ソウル・フラワー・ユニオン、井上陽水らがきっかけをくれた朝鮮民謡「アリラン」。無形文化遺産(2012)になっていた。J-WIDで検索すると、いかに古今の作曲家らのテーマにされてきたことがわかる。
  • Polaris『深呼吸』 心を照らす光

    先日Fishmans『いかれたBaby』について書いた。 Fishmansは私にPolarisへの導入をくれた。Fishmansのメンバーだった柏原譲(ベース)がPolarisのメンバーでもあるからだ。 両者の音楽は私の中でとても、近い位置付けにある。それは柏原譲というメンバーがかぶっているからだという説明だけでは不足するように思う。それでいて、その不足を明かす知見が私には足りないかもしれない。 FishmansとPolarisにおいて、私が共通点を感じる部分を言葉にする試みにお付き合いいただきたい。 FishmansとPolarisに私が思うところ ・ふわふわと漂うような、浮遊感ある音像の印象。残響のつくりかたのせいだろうか。 ・ボーカリストのトーンに「あそび」がある。これは「余裕」の意味の「あそび」。自由でのびのびとした印象を受けるし、力が抜けていて気持ちがいい。 ・ベーシストはいわず

    Polaris『深呼吸』 心を照らす光
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/06
    Polarisに私はとても影響を受けている。言葉にできないから音楽にそれが滲み出るのかもしれない。『深呼吸』は真っ先に思いう浮かぶ大好きな曲。原田郁子(クラムボン)がピアノ・コーラスで参加している。
  • 潮の路 洋上の軌跡

    1月は阪神淡路大震災の周年。震災がきっかけで生まれた曲、『満月の夕』を最近味わった。今年は1月17日で26年経つ。 ソウル・フラワー・ユニオンは前から知っていたけれど、最近どんどん好きになっている。 バンドのフロント、中川敬を中心にその活動が多岐。いくつもの名義を使い分け、幅広く奥深いキャリアを歩んでいるのが彼らの公式サイトを見てわかる。 『満月の夕』を味わって、検索したり調べたりする中で他にもいくつかの曲名を知るに至る。 その中でひとつ、目をつけた。 潮の路 岸田繁カバー くるりの岸田繁が2016年にカバーを発表している。 波の音、ナイロン弦のポロリというイントロ、口笛の間奏。アコースティック・ギターでの弾き語り中心。サビのおしまいにかけて長くサスティンする音はなんの楽器だろう。複弦っぽい音もきこえる。Ⅴ→Ⅲmなどのリハーモナイズド(コードの置き換え)も効いている。キーはD。 ゆったりと

    潮の路 洋上の軌跡
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/03
    中川敬ソロ名義、ソウルシャリスト・エスケイプのアルバム『ロスト・ホームランド』(1998)に収録。2016年にはトリビュートアルバムで岸田繁がカバー、配信が聴ける。トリプレットと歌の言葉が描く意志の軌道。
  • 満月の夕 26年越しの霊感 HEATWAVE、ソウル・フラワー・ユニオン 歌詞の違いについて

    昨日はこのブログで『満月の夕』について書いた。 検索したらあるドキュメントが見つかって、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)と山口洋(HEATWAVE)のこの曲における共作(あるいは分岐)の進み方がどのようなものだったのか、とてもよくわかった。 改めて曲ができた経過の端々を書いておくと、 ・アルバム制作中だった山口が中川宅を訪れてAメロを共作 ・阪神淡路大震災が起きる。中川は被災地をまわり、そこでの体験をもとにAメロだけだった曲をサビまで書き上げる。そのまま被災地でそれを歌ってまわる。『満月の夕』と題する。 ・中川の書き上げてしまったものを知り、山口が自分の立場から歌詞を書き加えたり中川版とはちがうものを付けたりして山口版ができる。 つまり、この『満月の夕』には中川版と山口版が存在する。 ソウル・フラワー・ユニオンによるパフォーマンス(文中私が中川版と呼ぶのに相当するもの) ふたつの曲に

    満月の夕 26年越しの霊感 HEATWAVE、ソウル・フラワー・ユニオン 歌詞の違いについて
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/02
    ソウル・フラワー・ユニオン中川敬が書かずにいられなかったように、HEATWAVE山口洋もまたそれをしたのでは。認め合い、かつ対抗しているかのようなふたつのバージョン。刺激しあう仲はまるでライバル。満月はまた巡る
  • ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』幸せと好意はやけどのもと?

    earth music&ecology(ファッションブランド)のCMは私にTHE BLUE HEARTS『1000のバイオリン』(1001のバイオリン)を強く印象づけたという話を書いた。 earth music&ecologyについて検索していて出てきたWikipediaに次の音楽へのヒントがあった。 こちらのCMははじめて見た。 ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』 https://youtu.be/t-GY1ERBLzQ ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』。1966年のシングル曲。作詞・作曲はザ・スパイダースメンバー、ムッシュかまやつことかまやつひろし。 「なんとなく幸せ」。肩に力が入っていては逃げていってしまいそう。「なんとなく幸せ」という気持ちをいつも持っていられたらいいのに。それはむずかしいのかもしれないけれど、この歌がそれを閉じ込めている。この曲にアクセスすれば、私は

    ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』幸せと好意はやけどのもと?
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/31
    ザ・スパイダース『なんとなくなんとなく』(1966)。earth music&ecologyのCMでたどり着く。跳躍と順次を組み合わせたメロディがいい感じ。作詞・作曲のムッシュかまやつに音楽番組『アーティスト』を思い出す。
  • THE BLUE HEARTS『1000のバイオリン』4桁の道標

    THE BLUE HEARTSの『1001のバイオリン』を私が1番はっきり認識した機会は宮﨑あおいが出演するCMだった。 安易に検索してWikipediaが出て缶コーヒーのCMだとあり、そうねそれだったかななんて適当にひとり画面の前でうなずいたけど、よく思い出してみると違う。確か宮崎あおいが出ていた記憶があって、彼女が出ていたCMとTHE BLUE HEARTSの組み合わせといえばearth music&ecologyだと思い出す。『情熱の薔薇』が使われたバージョンもある。私が覚えているのは『1001のバイオリン』のほうのだけど(メディアでの使用が多いからいろんなうろ覚えが交じり合ってもうよくわかんなくなっちゃう)。 THE BLUE HEARTS『1000のバイオリン』は1993年のアルバム『STICK OUT』収録。 シングルカットされて、カップリングにストリングスをオケにしたバージョ

    THE BLUE HEARTS『1000のバイオリン』4桁の道標
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/30
    1000代の数字や年号でずるずるといろいろ思い出す。私にとってのロックの象徴で道標。ぜんぶが「いもづる」というか、ばらばらかつ一体のものとしてぼわんと記憶している。THE BLUE HEARTS『1000のバイオリン』に寄せて
  • くるり『コトコトことでん』時空にまたがる音楽の鉄旅

    “ことでん”こと高松琴平電気鉄道を主題にした曲。 電車が走って行く様子を思わせる“コトコトコトコト”という擬態語のような擬音語のようなサビ。「ことでんで」との押韻でくくる。 私はまだことでん沿線を訪れたことがない。この曲が恋の初々しさやわくわく感も一緒に、現地の風景に私を連れて行ってくれる(歌の結びには老後?の八十八カ所巡礼まで…)。 間奏がクラシカル。何かのソナタのようなアリアのような、古典音楽への敬愛を感じる。私はヘンデル『オンブラ・マイ・フ』を思い出したけれど、どれとは特定し難いさまざまな名曲のエッセンスが入っているのではないか。クラシックの知識も「ことでん」についての生の知見も持ち合わせていない私だからうまく解体しきれないけれど、きっと曲のテーマに沿った様々な暗示や示唆が込められているのではないか。 クラシカルな旋律なのだけれどエレピのようなトーンで表現されているので、音楽の鉄道が

    くるり『コトコトことでん』時空にまたがる音楽の鉄旅
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/29
    畳野彩加とのツインVo.で沿線の情景を魅せるくるり『コトコトことでん』。間奏のクラシック愛にどハマり。これをベースにした新作『プラプラプラレール』はUCARY & THE VALENTINEと。プラレールのスピード感を見事に表現
  • THE BLUE HEARTS『人にやさしく』認めの「ガンバレ」

    THE BLUE HEARTS『人にやさしく』はシングル曲で、自主盤が1987年、レーベル(ジャグラー)発のものが1988年に出ている。 何度かここのブログで書いていることだけれど、THE BLUE HEARTSは高校生くらいのときの私に歌える数少ないレパートリー源だった。あまり高いほうに伸びない声域の自分にコンプレックスがあった。ミスチルやスピッツも好きだったけれど、歌のハードルが高過ぎた。THE BLUE HEARTSのハードルが低いというわけじゃない。単純に、メロディに含まれる音程が自分の声域の範囲内だったと言いたいだけ。ただ、コード進行はシンプルだし構成やサイズもコンパクトにまとまっていて歌詞のことばも平易なものが多く用いられている。THE BLUE HEARTSは高校生バンドのコピーの対象として(必ずしもハードルが低いとはいわないが)「やさしい」ものだった。 やさしいって何か 「

    THE BLUE HEARTS『人にやさしく』認めの「ガンバレ」
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/28
    「ガンバレ」は今のあなたのこと見ているよというフォローの表現でもある。対象への現状認知を欠いて放たれる「頑張れ」は「無配慮」や「残酷」との誹りを招くことがある。抽象的な「認め」も成立しうる。
  • THE BAND HAS NO NAME『Mistake』ロックの投げ分け職人 〜THE BAND HAS NO GAME? 〜

    THE BAND HAS NO NAME『Mistake』ロックの投げ分け職人 〜THE BAND HAS NO GAME? 〜 夜中にボーっとしてテレビを見ていた。いや、テレビがついていて、その前に居た。真剣に何かを見ていたのでもなかった。 すると、ふといい感じの音と歌が流れてきた。アニメのエンドロールだった。そのアニメをいつも見ていたのではなく、ただたまたまテレビがついているときに流れたものだった。 この音楽はなんだろう。バンドの音なんだけど、コードがもどかしくてきゅっとしてる。Ⅳメジャーセブンスの響きだ。 画面を注視して誰のなんの曲か求めた。字が出る。 THE BAND HAS NO NAME 名無しのバンド? Mistake 間違い? 声には聴き覚えがある。聴き覚えがあるもなにも、これは奥田民生ではないか。 THE BAND HAS NO NAMEと『Mistake』 THE BA

    THE BAND HAS NO NAME『Mistake』ロックの投げ分け職人 〜THE BAND HAS NO GAME? 〜
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/27
    ボケッとしながら深夜テレビの前に居たら、ちょっと気だるいセンスの猛烈にいいバンドの音。ボーカルの声にはなんか聴き覚えがある。それは2005年、アニメ『ハチミツとクローバー』のエンドロールだった。『Mistake』
  • 井上陽水『リバーサイドホテル』不敵な濡れ場

    私が井上陽水『リバーサイドホテル』を知ったのはテレビだった。 なんの番組だったか忘れた。人による生演奏だったか。同じく、テレビで奥田民生によるカバーの生演奏を観た記憶もそれに混ざる。他の歌手によるカバーも多く存在する。 “ベットの中で魚になったあと”(『リバーサイドホテル』より、作詞・作曲:井上陽水) という歌詞が強烈に残った。なんか、えろい。 でも、単に「寝た(眠った、就寝した)」というだけかもしれない。もちろん、もっと動的なイミでの「寝た」かもしれない。あまり動かずにシてしまうことを「マグロ」なんて表現することもある。ベッドを川に見立てているようでもある。もちろん、そのベッド自体も川沿いのホテルの一室にある……という水場が入れ子になったような設定(「ベッド」でなく「ベット」と歌っているのも気になる)。 リバーサイドホテル どこ モデルは リバーサイドホテルで検索すると各地に実在するホ

    井上陽水『リバーサイドホテル』不敵な濡れ場
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    bandshijin 2021/01/26
    井上陽水『リバーサイドホテル』。各地に同名ホテルがある。モデルがあるとも。単語の意味の重複にクラつく。水にまつわる表現は性的な活動を思わせる。奇しい艶めきを放つ音楽と言葉をタイトルがよく表現している。
  • UNICORN『ボルボレロ』寓話のようになる

    UNICORNのアルバム『シャンブル』は2009年発売。1993年『SPIRINGMAN』を出して以来のアルバム。バンドは1993年に解散、2009年に再始動。 スタッフの披露宴での演奏のために集まったことが再結成のきっかけのひとつとか。 『ボルボレロ』はそんな、久しぶりに出たUNICORNのアルバム『シャンブル』の収録曲のひとつ。 ボルボレロ 曲と歌詞 作詞・作曲とボーカルはEBI(堀内一史)。バンドのベーシストで、独特の声質は響きの位置がちょっと高め。 歌詞とタイトルに出てくる「ボレロ」はクラシック音楽で有名なあの「ボレロ」のことか。 モーリス・ラヴェルの書いた3/4拍子の舞踊曲。 ラヴェルのボレロはごく静かにはじまって長い時間をかけてエンディングに向かって徐々にクレッシェンドしていき、最後には狂ったようになる。蓄積する記憶や感情の肥大を私に思わせる音楽。 “悲しみが 少しずつ 降り積

    UNICORN『ボルボレロ』寓話のようになる
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    bandshijin 2021/01/25
    UNICORN再始動アルバム『シャンブル』より『ボルボレロ』。ベース・EBI氏のソングライティングセンスの虜に。ARBに由来して名前がEBIになった堀内氏。私も好きなものの名前を語るとそれ自体の名前で呼ばれるようになる?