春日大社(奈良市)の摂社・若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」で、メーン行事「お渡り式」が行われた17日、県警は、沿道に約200店が並んだ露店から暴力団組員の排除を徹底するため、私服警察官らによる出店者への声かけや、身分証明書の確認を実施した。 県警は露店営業への暴力団組員の介入が、県暴力団排除条例で規制する「利益供与」にあたり、組織の資金源になる恐れがあるとして警戒。露天商をまとめる県神農商業協同組合と協力し、事前に出店者から暴力団とは無関係とする誓約書の提出を求め、おん祭での暴力団排除を進めてきた。 17日はお渡り式で露店が最も多くなるため、県警は猿沢池や三条通り周辺を見回り、私服警察官らが出店者や店の補助者に誓約書の確認や、本人確認のため身分証明書の提示を求めた。 同組合奈良神農会の文義弘会長補佐(51)は「出店者も誓約書提出などの取り組みを理解してくれている。今後も県警と連携し暴