〈ヒルトンにいる父親に、小池は会いに行く。するとある日、白い大きな巾着袋のようなものを手に提げて、アパートに帰ってきた。 小池はその巾着袋をテーブルの上に置くと、北原さんの眼をじっと見つめながら、無言で巾着の口を握っていた手を離した。 ガチャガチャと音を立てて巾着は四方に広がった。中から現れたのは、コーヒーカップ、皿、ナイフ、フォーク、シュガーポット……。〉 小池氏がホテルなどから持ち帰ってきた食器 ©文藝春秋 これは『女帝 小池百合子』(文春文庫、石井妙子著)に描かれた、都知事の小池百合子氏がエジプト・カイロに留学していた時代の、あるエピソードである。 『竹村健一の世相講談』(日本テレビ)のアシスタントから、『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京)のキャスターに抜擢され、1992年に日本新党から出馬。環境大臣や防衛大臣を務め、一時は「総理候補」とまで呼ばれ、現在、3期目の都知事の座を
![悪びれることなくホテルから銀の食器を何度も……小池百合子都知事 知られざるカイロ時代の素顔 | 文藝春秋 電子版](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c859be14a036f5aa1c11a4279933e2f8843836cb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fc%2F7%2F1220wm%2Fimg_c738887e7621740be7a1689de6792dcc960270.jpg)