がんと闘う患者と家族のための情報サイト
モルヒネなどの医療用麻薬の誤解を払しょくし、正しい知識をもつとともにがん疼痛(とうつう)治療で積極的に使ってほしいという向山雄人氏。今回は医療用麻薬(オピオイド鎮痛薬)の種類や使い分けについて解説いただきました。 痛みをブロックするオピオイド鎮痛薬の種類・使用法 私たちの体の中で連なる神経細胞の中で、痛みの伝達物質を伝えるのが「オピオイド受容体」です。前回は、この受容体に結合して痛みの伝達物質に先回りしてブロックするオピオイド鎮痛薬を紹介しました。今回はモルヒネに代表されるオピオイド鎮痛薬の種類や使用法についてお話しします。 がん疼痛(とうつう)治療では、世界保健機関(WHO)が作成した「WHO方式がん疼痛治療法」に則った治療が世界の主流です。その中でオピオイド鎮痛薬は、おのおのの効き目により弱オピオイドと強オピオイドの2つのグループに分けられ、痛みの段階によって使い分けることが推奨されて
オピオイド(opioid)とは、麻薬性鎮痛薬やその関連合成鎮痛薬などのアルカロイドおよびモルヒネ様活性を有する内因性または合成ペプチド類の総称である。 紀元前よりケシ未熟果から採取されたアヘン(opium)が鎮痛薬として用いられ、19世紀初頭には、その主成分としてモルヒネが初のアルカロイドとして単離された。1970年代には、オピオイドの作用点として受容体が存在することが証明され、初めて薬物受容体の概念として導入された。その後、内因性モルヒネ様物質の探索が行われ、エンケファリン、エンドルフィン、ダイノルフィン、最近ではエンドモルフィンなどが単離・同定された。1990年代には、μ、δおよびκオピオイド受容体の遺伝子が単離精製(クローニング)され 、その構造や機能が分子レベルから明らかにされている。 μ、δおよびκオピオイド受容体は、すべてGTP結合蛋白質(G蛋白質)*1と共役する7回膜貫通型受
特定非営利活動法人日本ホスピス・在宅ケア研究会Japanese Society of Hospice and Home-care 日本ホスピス・在宅ケア研究会は、 1992年に発足した、終末期の医療とケア・在宅福祉サービスと看護・医療の問題を医療従事者・社会福祉従事者・市民・患者のみなさんが、同じ場で対等の立場で話し合い、そして互いに学ぶ場です。 最新ニュース ①2021年度 第1回 教育セミナー(Webセミナー)開催のお知らせ ・第1部(13時~14時) 講演「在宅(施設を含む)での看取りに際し必要な知識」および質疑応答 講師 蘆野 吉和(日本ホスピス・在宅ケア研究会理事長) ・第2部(14時~16時) 事例検討 「多職種連携・協働での穏やかな看取り」 日時:2021年9月19日(日)13時~16時、参加費無料 詳細につきましてはちらしをご参照ください。 ②第28回全国大会in熊
こんにちは。ゴールデンウィークの中間地点ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか? まぁ、カレンダー通りだ、ずっと仕事だ、ずっと休みだ他諸々、という様が色々と見えるようですが......... さて、今回からはしばらくある、植物由来のあるものとその化合物の話といこうかと思います。 それ、かつては万能薬として使われており、そしてやがて大きな「恵み」と「災い」をもたらします。そして、今ではどちらかというとネガティブなイメージをもたれていますが、その上でも使われている物でもあります。 ま、名前ぐらいは最低限聞いたことはあるとは思いますけどね。 それでは「万能薬と災い」の始まり始まり........... さて、皆さんは「万能薬」と聞くとどういうものを想像されるでしょうか? 「万能薬」........ま、現代なら(現状では)確実に「完全な万能薬は存在しない」と否定されるものですが、過去にはたくさんの「
薬学 胃薬、下痢止め、乗り物酔いを同時に飲むことは可能ですか? ・胃薬…スクラート胃腸薬S ・胃薬…太田漢 5 2022/06/23 13:40 薬剤師・登録販売者・MR 遅発性ジスキネジアで悩んでおります 向精神薬も減らし止めても治らず、新薬のジスパルを服用したところ薬 1 2023/08/17 23:19 薬学 医療用のロキソニンの塗り薬 医療用のロキソニンの塗り薬。ゲルとスプレータイプがあるようですが、塗った 1 2022/05/20 18:06 薬学 下痢を即止める薬 頭痛を早めに止める薬 こむら返りを止めるくすり などありますよね。 眠気を一瞬で覚 1 2022/12/04 20:08 薬学 抜歯後の薬は言われた通り4日間飲むべきか 11 2023/07/14 18:39 その他(病気・怪我・症状) 腸の調子が悪いです。どうすればいいのでしょう。(色んなわけがあって腸の検査をでき
Bercovitch らは,イスラエルの 1 つの緩和ケア病棟の終末期がん患者 453 例を対. 象に,オピオイドの使用量と入院から死亡までの生存期間との相関を検討した。入. 院中 ...
NEW 2020/01/09 ペインクリニック専門医指定研修施設を対象に、2019年1年間の有害事象調査を実施いたします。 指定研修施設の代表専門医の先生方へeメールにて、実施のご案内をお送りいたしましたので、ご参照のうえ、 期日内にご回答ください。
オピオイド(Opioid)は、ケシから採取されるアルカロイドや、そこから合成された化合物、また、体内に存在する内因性の化合物を指す。鎮痛、陶酔作用があり、また薬剤の高用量の摂取では昏睡、呼吸抑制を引き起こす[2]。医療においては手術や、がんの疼痛の管理のような強い痛みの管理に不可欠となっている。このようなアルカロイド(オピエート)やその半合成化合物には、モルヒネ、ジアセチルモルヒネ、コデイン、オキシコドンなどが含まれ、合成オピオイドにはフェンタニル、メサドン、ペチジンなどがある[2]。これらは本来的な意味で麻薬(narcotic)である[2]。オピオイドとは「オピウム(アヘン)類縁物質」という意味であり、これらが結合するオピオイド受容体に結合する物質(元来、生体内にもある)として命名された。内因性のオピオイドにはエンドルフィン、エンケファリンなどがある。 オピオイド薬の使用には、オピオイド
麻薬 narcotics:依存性を持つために、国によって規制を受けている薬の総称 アヘン(アヘン) opium:ケシの未熟果実に傷をつけて滲出する乳液を乾燥したもの アヘンアルカロイド:アヘンに含まれるアルカロイド オピエート opiate:モルヒネ由来の天然物及び合成薬物 内因性オピオイドペプチド endogenous opioid peptide:オピオイド受容体に作用する生体内で産生されるペプチド オピオイド系鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬):オピオイド受容体に作用する鎮痛薬 オピオイド opioid:オピエート様物質。内因オピオイドペプチド、天然アルカロイド、合成物質などのモルヒネ用作用を持つもの、及びそれらの拮抗物質。 アヘンは、白いケシ(Papaver somniferum)の花が散った後に残るケシ坊主(未熟果実 capsule, pod)に浅い傷を付けて、流れ出た乳液を乾燥したもの。
オピオイドには鎮痛作用以外に様々な副作用があります。便秘、嘔気・嘔吐、掻痒感、尿閉、眠気、呼吸抑制などです。呼吸抑制はオピオイドの重大な副作用とされてい ...
現在使われている全身麻酔薬は,中枢神経に作用する薬の中でも最も強力なもので,危険を伴う場合もある。そのため,麻酔科医は患者や手術の内容に合わせて麻酔薬の投与量を調節し,手術中の不測の事態を回避するためにざまざまな機器を使ってモニターする。しかし,細心の注意を払ってきたにもかかわらず,麻酔が引き起こしたとみられる死亡者の割合はほぼ横ばいだ。その最大の原因は,今の全身麻酔薬は経験的に使用されてきたもので,その作用のメカニズムがはっきりとはわかっていないことにある。 麻酔の主な要素は鎮静,意識の消失(催眠),体が動かなくなる(不動),痛みの消失(痛覚消失),麻酔中の記憶の消失だ。では,どのようにして麻酔薬はそうした状態をもたらすのだろうか。麻酔の研究によって,これら個別の効果がそれぞれどのように生じるのか,メカニズムが徐々に解明されつつある。麻酔薬は種々の神経細胞(ニューロン)群と非常に特異的に
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