公開討論会で意見を述べる「大阪維新の会」の橋下徹代表(中央)=9日午後、大阪市中央区(撮影・大山伸一郎) 約5時間に及んだ大阪維新の会の「公開討論会」。出席した国会議員や首長・首長経験者は、次期衆院選で日本維新の会の候補者になる可能性があり踏み込んだ議論を期待したが、論戦は低調で、橋下徹大阪市長への恭順の意を示す場になった。(黒田勝俊、山崎史記子) 脱原発や道州制、教育改革などのテーマが話し合われたが、出席者からは「おっしゃる通り」「同意見です」と賛意の発言ばかりが目立った。維新ブレーンの堺屋太一元経済企画庁長官が「道州制が万能のように言うが、そううまくいかない。道州制は『大阪都』の先の先にある」と、苦言を呈する場面さえあった。 維新ブレーンの有識者らが「一人一人の議員に意見を聞きたい」と求めると、7人の国会議員は所属政党が異なるにもかかわらず「全員、基本的な部分は一致している」(民主党の