「BIBLIS PLUS」は、明治・大正・昭和期から平成まで、図書館情報学の主要誌の論文・記事を創刊号から検索可能とするデータベースです。 「BIBLIS PLUS」は、2015年9月から公開停止中となっている日本図書館情報学会の『図書館情報学文献目録』(通称:BIBLIS)を同学会の許可を得て再公開するものです。しかしながらBIBLISのデータの入力規則、件名、シソーラスに従った新規データの追加はありません。その代わりに、主要誌については比較的最近まで検索できるようにし、また複数のユニークな文献索引コレクションを加えると共に、検索手段が乏しい明治・大正・昭和戦前・戦中から1969年までの調査環境の改善を目標にデータベースを構築しました。 特長としては、①日本図書館情報学会「BIBLIS」、国立国会図書館デジタルコレクションのメタデータをベースに、NDL未所蔵、登録なし、欠号となっている雑
青少年のための電子図書館サービスの誕生と小さな一歩 広島県立図書館・友石泰二(ともいしたいじ) ●サービスの概要 広島県立図書館は,2020年7月29日から,「青少年のための電子図書館サービス With Booksひろしま」のサービス提供を開始した。インターネットにつながる環境があれば,無料で電子書籍を借りられる(1回の貸出は2冊・14日間まで)サービスであり,青少年の心と学びを支援する書籍を中心に約7,000冊を提供している。なお,青少年以外の利用も可能である。 本稿では,当サービスの導入の経緯,選書,反響等について紹介する。 ●導入の経緯 ~子どもの支援が出発点~ 電子図書館サービスについては,当館でもかねてより情報収集を行ってきたが,まだ国内においては発展途上のサービスという印象を持っていた。 しかし,新型コロナウイルス感染症の感染拡大という大きな環境の変化が起こった。当館を含め,図
(※1)「HAPPY PLUS」は、集英社の女性誌8つのサイトと、キュレーションサイト「HAPPY PLUS ONE」を合わせた「ウェブメディアプラットフォーム」という位置づけなので、この数字は9メディア合算と思われる(プレスリリース参照) (※2)どちらも「HAPPY PLUS」に含まれているサイト 上位20サイトのうち、前年比プラスは13サイトでした。伸びとしては「レタスクラブニュース」「現代ビジネス」「FRIDAYデジタル」が突出しています。「日経や朝日より上」と称賛された「文春オンライン」は確かにすごいのですが、3億PVを突破したのがこの後の2019年11月なので、今年に限って言えば高値安定推移だったと言えるでしょう。 逆に、まとめサイトや投稿サイトは? その一方で、いわゆる「まとめサイト」はすでに“衰退”と言っていい状況にあるのではないでしょうか。無断転載でDeNA「WELQ」な
カプコン名作アーケードゲームのあたらしい遊び場熱狂のアーケードスタジアム第2弾、登場!
本日,別添のとおり,文化審議会著作権分科会法制度小委員会の下に設置された「図書館関係の権利制限規定の在り方に関するワーキングチーム」において,「図書館関係の権利制限規定の見直し(デジタル・ネットワーク対応)に関する報告書」がとりまとめられましたので,お知らせします。 新型コロナウイルス感染症の流行に伴う図書館の休館等により,図書館資料へのインターネットを通じたアクセスに関するニーズが顕在化したことなどを受け,本年8月から,文化審議会著作権分科会法制度小委員会の下に設置された「図書館関係の権利制限規定の在り方に関するワーキングチーム」において,著作権制度の改正等について検討が進められてきました。 直近のワーキングチーム(第5回:11月9日(月))においては,報告書(案)についての議論が行われ,修文等について座長一任となっていたところ,会議後における各委員の確認を経て,本日,別添のとおり,報告
新型コロナウイルスの感染拡大で図書館が一時閉館したことなどを受け、文化庁の審議会は、蔵書の電子データの一部を利用者のスマートフォンやパソコンに送信できるように、著作権法の規定を見直すことを盛り込んだ報告書をまとめました。 文化庁では、図書館に行けない場合でも、閲覧できるよう著作権法の改正を検討していて、9日開かれた文化審議会のワーキンググループが報告書をまとめました。 この中では、▽市販されている本は電子データの一部分を利用者のパソコンやスマートフォンにメールで送信したり、自宅にファックスで送信したりできるようにすること、▽絶版となった本などは、インターネット上で閲覧できるようにすることを盛り込んでいます。 一方で、作家や出版社の利益を守るため、▼補償金を支払うことや、▼市場を圧迫しないようデジタル化する本の対象や範囲を関係者と協議し、ガイドラインを作成することが必要だとしています。 文化
電子図書館(電子書籍サービス)導入図書館(2024年04月01日) 自治体の公共図書館における「電子書籍サービス」を導入している図書館となります。(電子出版制作・流通協議会 電子図書館・コンテンツ教育利用部会まとめ) 2024年04月01日現在の電子図書館(電子書籍サービス)実施数 (前回2024年01月01日との比較) ・実施自治体 550自治体(+13) ・電子図書館 437電子図書館(+8) 【資料1】公共図書館電子図書館集計 【資料1】公共図書館電子図書館集計(2024/04/01版) Electronic_Library_20240401.pdf 電子図書館(電子書籍サービス)実施図書館 公共図書館電子図書館(電子書籍サービス)導入館の個別情報・都道府県別導入集計資料はダウンロード資料をご利用ください。 2024年04月01日現在 【資料2】公共図書館電子図書館自治体別導入館資料
2020年,日本学術会議第25期新規会員の任命に際し,内閣総理大臣は,日本学術会議が推薦した会員候補者105名のうち6名を任命しませんでした。その理由についても説明されていません。 この任命拒否は,内閣総理大臣による任命は形式的任命であるという1983年の内閣法制局審議録に基づく任命権の解釈に反するものです。また説明の拒否は民主的手続きの原則に反します。 「人間の知的生産物である記録された知識や情報を収集,組織,保存し,人々の要求に応じて提供する」図書館という,民主的な社会の基盤となる組織とその理念を扱う日本図書館情報学会は,6名の候補の任命,および,経緯の説明を求めます。 日本図書館情報学会・理事会
はじめに 私はデザイナー兼フロントエンドエンジニアというような立ち位置で、勤務するfreee株式会社のアクセシビリティガイドラインの作成に関わったり、アクセシビリティまわりの仕組みの整備や社内エバンジェリストみたいなことをしています。 もともと私はWebアクセシビリティという分野が、重要なものである以上に技術や考え方として面白いと思ってやっているうちに気付いたら仕事で大きなウェイトを占めるようになってしまったタイプの人です。しかし、そうではない人たちにその重要さを説明したり、対応をお願いしたり、そのための資料を作ったりしているうちに、「やっぱWebアクセシビリティって難しいんだなぁ」と思うようになってきたので、それについて書いてみようと思います。 なお、背景を説明するうえで必要なので社名を出しましたが、あくまでこの文章は個人の見解であり、所属組織とは関係がありません。 誰のためにやるのかが
はじめにひさしぶりにブックリストをつくりました。今回のブックリストでは「UX」を取り上げています(日本語で読める本だけです)。 ここで扱うUXは “User Experience” のことです。巷には様々な定義がありますが、定義の話にはあまり興味がないのでここではしません(他のブログや学術書をお読みください)。 タイトルに UXデザイン と書くか、UX と書くか迷いましたが、「UXというワード」が扱う範囲が、製品やアプリの使用経験からマーケティングやDX(デジタル・トランスフォーメーション)にまで拡張してきている状況をふまえて、あえてデザインを外して「UX」としました。(異論はたくさんありそうですがそれぞれのお考えは尊重します。定義論争と同じくそこにはあまり興味がありません) 以下で本を紹介していきますが、いざブックリストを作ろうと思うと、網羅的、体系的に書かれた本が少ないことに気付きます
イラストレーターのCali Boyaさんとデザイナーのsenさんが制作するイラスト素材をまとめたサイトが「Loose Drawing」です。汎用性の高いものから時事ネタまで、シンプルなタッチのイラストが多数用意されており、すべて無料でダウンロード可能で、商用利用もOKです。 Loose Drawing https://loosedrawing.com/ Loose Drawingにアクセスすると、以下のようにずらっとイラストが並んでいます。試しに「空を飛ぶ鳥のイラスト」をクリック。 シンプルなタッチで描かれたイラストは、赤・緑・青・黄・黒・線画のみから色を選ぶことができます。好きな色を選択して「Download」をクリックすれば、32bit・PNG形式でイラストをダウンロードできます。なお、イメージサイズは800×800ピクセルで、背景は透過済みです。 イラストはキーワード検索のほか、カテ
はてなブックマーク15周年で、過去15年のブックマークを掘り起こすサイトが作られていたので、のっかって図書館系のはてなブックマークを掘り起こしてみました。 b.hatena.ne.jp といっても、自分が毎年図書館系のはてブをまとめていたのが2010年以降なので、リストもそれ以降のものだけとなります。2009年以前のものも検索できるので、リスト化することもできるのですが、ちょっとやってみたところ「その年のもの」という判定が結構難しかったので、はてブの検索結果へのリンクを載せるだけに留めました。その年のうちにまとめておくというのは、意外と大事だったんだなということに気づかされました。 2010 Librahack : 容疑者から見た岡崎図書館事件(リンク切れ) 「日本の大企業にはGoogle、Amazon、Appleの恐ろしさを知らない無垢な人が多すぎる」/「図書館は国会図書館がやってくれな
前回の続きです。前回の記事はこちら。 negadaikon.hatenablog.com ブログ講義の一方で、あんまりうまくいかなかった気がするゼミの記録です。同時双方向型でテレビ会議を使って実施しました。 どの辺を改善していくべきか、まとめてみたいと思います。 かわすみさんによる写真ACからの写真 進め方の概要 ゼミでは文献要約の発表を、担当者を決めて順番に行ってもらいました。基本は各回の1人発表→質疑応答→まとめ という流れです。 ゼミの連絡はSlackを使用していました。 資料(レジュメ)の共有はSlackで事前に送付してもらい、また画面共有は教員の手元で行なうか、発表者に操作してもらったんですが、そもそもWordの縦長のドキュメント自体が見づらいようでした。PowerPointスライドならいいのかもしれませんが、日本史の研究発表でPowerPointを使ったことがないので、私もどう
ここ数年「もう終わりだろう」と言われ続けたAIブームは、コロナウイルスによってタピオカ屋を巻き込んでトドメを刺された。自宅作業を「WFH」と呼び、同僚や取引先とはZoomでコミュニケーションを取っている。息抜きにNetflixやYoutubeを見て、「AIは『テレワーク』と『DX』に話題も予算も奪われたな」と思ったりする。だがこれは、IT業界で働く人間の姿だ。 一方で自宅で仕事ができない方々も多く、否応なく出勤する光景は日常となった。仕事から帰って息抜きにテレビをつければ「スーパー派遣社員とAIでリストラ」なドラマや、倍返しの人がITリテラシーとコンプライアンスを無視した銀行で歌舞伎役者による顔芸勝負を見て、「月曜日なんてなければいいのに」と思っている。 つまりIT業界のイキリツイッタラーである我々と、現場で働きながら社会を動かす皆様では、住む世界も見ている光景も異なる。むしろ「当然のよう
映画やアニメなどのフィクション作品の中に現れる科学者やその業績・発明品などをご紹介します。 ご自宅でもお楽しみいただけますので、物語の魅力を通して科学技術との新しい接点が生まれるきっかけづくりにお役立てください。 『こんなところに科学者』<PDF:1,483kb> 『こんなところに科学者』 科学者一覧<PDF:413kb> ※当館とゆかりの深い藤嶋昭先生監修の『世界の科学者まるわかり図鑑(学研の図鑑)』で紹介されている科学者を対象に調査し、その結果の一部を掲載しています。 作品の概要、作品と科学者の接点のほか、県立の図書館で所蔵している関連資料をあわせてご紹介しています。 藤嶋昭先生よりひとこと 今回、ものづくり情報ライブラリーとして、科学技術などの専門資料を読むことができる県立川崎図書館が、とてもユニークな取り組みをしました。それは、皆さんがどこかで手にした小説や、見たことのある映画から
DuckDuckGo(https://duckduckgo.com)はプライバシーの保護に重きを置いている検索エンジンのひとつである。 特筆すべきは、Bangという機能があって、探しものがとてもはかどる。 たとえば「!a 図書館」(ビックリマーク+アルファベットのa+スペース+検索語)と入力するとAmazonを検索してくれる。 こんな風に「!+何か」 で特定のサイトのみの検索ができる機能がBangである。 検索エンジンが使えなくなった(クズみたいなサイトが上位に来て、欲しい情報が見つからない等)と言われて久しいが、探すべきサイトにダイレクトで検索することで、この問題のかなりの部分が解決する。 よく使いそうなのは ! (キーワード) 最初の検索結果へ直接ジャンプ !i イメージ検索 !m 地図検索 !n ニュース検索 !v 動画検索 !w ウィキペディア検索 !pdf PDFファイルだけを検
文化庁長官裁定制度による明治期地方紙のインターネット公開 福井県文書館(福井県立図書館兼)・長野栄俊(ながのえいしゅん) 福井県文書館・田川雄一(たがわゆういち) ●はじめに 2020年4月10日,福井県文書館では明治15年から明治24年(1882年から1891年)の地方紙約1,800日分について,約7,200件の画像データのインターネット公開を開始した。地方紙は当該地方の近代史研究にとって高い有用性を持つため,世界各国の図書館等で画像のインターネット公開が進んでいるが(CA1577,CA1750参照),日本ではこうした取組みはほとんど見られない。 本取組みは,著作権保護期間が満了した記事だけでなく,著作権者不明等の記事も文化庁長官裁定制度(CA1873参照)を用いて公開するものであり,これだけまとまった量の一括公開は全国的にみても初めてのものと言えよう。以下,公開までの手順を紹介したい。
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