一般投稿Large group of people forming Russia map on Russian Flag ロシアがウクライナを攻めた背景について大きく二つの見方がある。一つは、今回の行動はプーチン大統領の一存で決まったことであり、一般のロシア人は彼に隷属しているだけ、というもの。もう一つは、今回の件はプーチン一人の問題ではなく、ロシアの文化に根付いているもの、という見方だ。 後者が正しいと思う。いくらプーチンが独裁者として権力を握っているとはいえ、ロシア国民のウクライナ侵攻への支持がこれだけあるということは、政府の情報戦略の巧みさだけでは説明できない。国民の側にそれを受け入れる素地がない限り、今のような状況にはなっていないはずだ。 ではロシア国民の心の奥底に何が潜んでいるのだろうか? チェコスロバキア出身で、後にフランスに亡命した作家・評論家ミラン・クンデラ(1929-)が