太平洋戦争末期、2万人以上の日本兵が死亡した硫黄島(東京都)の戦いは多くの人が知っているでしょう。しかし、米軍が上陸した1945年2月以降、現地で作成された文書は、日本軍に関する約10万冊の史料を所蔵している防衛研究所を含め、日本にほとんど残っていません。硫黄島と並ぶ激戦地として知られたソロモン諸島のガダルカナル島なども同じ状況です。 現地の文書は、玉砕や撤退の前に日本軍の指示で焼却されたと言われています。ところが、米軍の司令官らの回想録を読むと、戦地で日本軍が埋めていた文書を発見したという記述が出てきます。焼却されなかった文書が米軍に回収されて米国に「流出」し、今も残っているのではないかと考えました。

