牛丼チェーン3社はこの10年、消費税率の3%から5%への引き上げや2003年の米国牛のBSE(牛海綿状脳症)発生などを節目に、牛丼の価格競争を繰り広げてきた。最安価格をめぐる攻防は消耗戦にみえる一方、牛丼3社が競う話題性や目に見える集客効果もあり、デフレ下での国内の熱い戦いはまだまだ続きそうだ。 [フォト]再起なるか 吉野家、捲土重来へ 多様メニューに転換? 牛丼の低価格競争をリードしてきたのは、すき家だ。2週間前後の期間限定で定価を299円や280円に下げるキャンペーンを、2005年から断続的に展開。09年12月には、それまでの330円から280円への定価引き下げに踏み切った。ゼンショーの担当者によると、そのときどきの価格は複数の経済指標をベースにした景気動向を基に決めているという。 2000年の前半は3社とも牛丼並盛りの定価は400円だったが、松屋が同年9月に290円へ一気に下げ