ロサンゼルスに住んでいたころからの友人で、ソーシャルメディアプロデューサーの立入勝義さんから著書『世界を変えたソーシャルメディア革命の落とし穴』を献本いただいたので読んでみました。 この本で、立入さんは、現在ネット、特にソーシャルメディアで起きていることを、故事成語や古典、歴史上の出来事になぞらえながら説明するという試みをしていて、「利用の代償」「格差」「人間関係」「自分」といったネットライフにひそむ落とし穴に落ちないためにどうすればいいのかを説明しています。 立入さんと話をしていると、話がポンポンと飛びながら話題が広がっていき、その発想の豊かさにはいつも感心しているのですが、この本の内容もまさにそんな立入さんらしく、古事記、日本書紀、徒然草、環境に関する国際会議、ソクラテスなど、ソーシャルメディアをテーマとした本とは思えないようなトピックが次々と出てくる多様性に富んだものとなっています。