CAの業務を変えた6000台のiPad、成功のカギは“iPadの導入を目的化しないこと”――ANAの林氏:SoftBank World 2012(1/2 ページ) 近年、競争が特に激化している業界のひとつとして「航空業界」が挙げられるだろう。羽田空港(東京国際空港)における国際線就航数の増加、多数の格安航空会社(Low Cost Career:LCC)の本格的な市場参入といった市場の変化は、伝統ある航空会社に対しても、旧来の体質や業務プロセスの変革を迫っている。 1952年に設立された全日本空輸(ANA)は、226機の航空機、1万2700人を超える従業員を抱え、長年にわたり国内外へと移動する人々の空の足として親しまれている。同社では、2012年4月に、同社機に乗務するキャビンアテンダント(CA)の業務改善を目的として、6000台のiPadを導入。本格的な運用を開始した。 7月11日に開催さ